News:ひと
2011年9月1日号
笑顔で伝える「剣の道」
超難関の剣道八段に合格
栄花(えいが)英幸さん(体育学部1986年度卒業)

合格率わずか1%。「司法試験より難しい」といわれることもある剣道最高位の八段は、七段合格後10年以上の修行を積み、46歳以上でないと受審できない。その難関に、最短の46歳で合格した。

昨年11月の審査は「受からなくては」と硬くなり不合格。それが今年5月の審査では「勝ちたい、打たれたくないという気持ちが捨てられ」て合格した。快挙を前に「これからが本当の修行」と、どこまでも謙虚だ。

付属第四高時代から頭角を現し、体育学部進学後も剣道部で主将を務めた。その責任感から仲間とぶつかったこともあったという。4年生で出場した関東学生剣道優勝大会(団体戦)の決勝戦でのこと。大将として最後に戦う栄花さんに全国大会出場への重圧がかかった。結果は惜敗。自分を責め、やっとの思いで応援してくれた人たちの前に立ってあいさつすると、「よくやってくれた」とぶつかり合った仲間たちが駆け寄ってきた。大学時代一番の思い出だ。かけがえのない絆は、今も太く長く続いている。

現在は故郷の北海道で高校教諭として指導にあたる。後輩には、相手との間合いを計りながら戦う剣道に例え、「うまくいかなければ、まず自分が変わること。つらいときこそ笑顔を忘れずに」と、さわやかな笑顔でエールを送ってくれた。 (白)


 
(写真)顧問を務める恵庭南高剣道部のメンバーと