News:付属諸学校
2011年9月1日号
20年目の学園オリンピック夏季セミナー
夏の嬬恋で若い才能が輝く
6日間の合宿セミナーに163人が集う

7月31日から8月5日まで、群馬県の東海大学嬬恋高原研修センターで学園オリンピック夏季セミナーが開催された。学校法人東海大学が学園の中高生を対象に毎年行っている催し。今年は、1次審査などを経て選抜された163人が参加。全国から集まった仲間と共同生活を送りながら、普段の授業とはひと味違うプログラムに挑んだ。

学園の付属校で学ぶ才能ある生徒を発掘し、幅広い分野で活躍できる人材を育てよう――。夏季セミナーは1991年、東海大学数学オリンピックの林間数学ゼミナールとして始まった。以来20年、現在では7部門を擁する学園の一大教育イベントに成長した。


「わずか5泊6日の間に、自分の成長や学ぶ喜びを体感できる。一度参加すると来年も来たいと強く思うようになるんです」と、2年連続で英語部門に参加した勝間田智美さん(付属相模高3年)はその魅力を語る。今年のセミナーでも、付属諸学校と大学の教員が作り上げた多彩な教育プログラムを展開。生徒たちは、各部門ごとに講義やグループワークに取り組んだ。

参加者同士で協力視点を変え新発見も
理科部門では「太陽光は地球のどこを暖めるのか」と題して、実験器具の製作からデータ測定までを体験するプログラムに挑戦した。

生徒たちは5人程度のグループに分かれ、太陽の代わりに使う白熱灯やセンサ、地表面に見立てた黒い紙を底に貼った円筒などを組み合わせた器具を製作。上から光を当てると、地表面に近いところから順に暖まっていく様子などを確認した。「データをうまく測れず何度も試行錯誤をしたけれど、皆で考えていく過程が楽しかった。理科の面白さを再発見しました」と深澤慎太郎さん(付属望洋高3年)は振り返る。

その他の部門でも、プラスチック製の段ボールを使った作品をグループで制作する芸術【造形】部門や、スタンプラリー形式のクイズで著作権などについて学ぶ知的財産部門など、趣向を凝らしたプログラムを実施。

「普段は違う学校で学ぶ生徒が力を合わせて取り組むので、先の展開が読めず、想像もできない発想が続出して楽しかった」(甲府高3年・加々美慧太(けいた)さん/造形)、「一つの課題でも視点を変えると新しい発見があることを実感できました。来年もまた参加したい」(付属第五高2年・野本真莉奈さん/国語)と口々に語っていた。

第46回スポーツ大会で連日熱戦を繰り広げる

学園オリンピック第46回スポーツ大会が、8月6日から8日まで湘南校舎で実施された。男子9種目、女子8種目が行われ、学園の高校生約1600人が参加した。

男子は、バスケットボールとソフトテニスを制した付属相模高校が2年連続で優勝。付属浦安高校が2位に、菅生高校が3位となった。女子では、ソフトテニスと陸上競技を制した付属翔洋高校が2年ぶりに優勝。菅生高校が2位、付属相模高校が3位に入った。なお6日には、体育学部の井上康生講師や男子ラクロス部の鈴木伸吾選手(工学部4年)がアスリートの日常を紹介するトークショーも行われた。

 
(写真上から)
▽国語部門では、文学部の寺田農教授が大学の授業で行っている演劇ワークショップを実施。生徒たちはアイデアを出し合い、即興劇を考えて披露した
▽円に内接する多面体の性質を調べるプロジェクト学習に挑む数学部門の生徒たち
▽ディベート部門では、初心者と経験者が協力して試合に挑戦。「楽しくてあっという間の6日間でした」(付属望星高3年・増元裕子さん)
KeyWord 学園オリンピック
学校法人東海大学が学園の中高生を対象に、若い才能の早期発見や成長の支援を目的に実施しているもの。1964年にスポーツ大会としてスタート。夏季セミナーは91年に始まり、現在は国語、数学、理科、英語、芸術【造形】、知的財産、ディベートの7部門を実施(芸術【音楽】部門は5月)。期間中に2次審査や試験も行われ、成績優秀者には学園の高等教育機関への特別奨励入学の道も用意されている。