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2011年10月1日号
【ソーラーカー】2連覇達成へ 学生たちが奮闘
チームワークで世界一をつかむ
ライトパワープロジェクト ソーラーカーチーム

2度目の世界一へいざ出陣─―。10月16日から23日まで、オーストラリアで開催される「ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」にチャレンジセンター「ライトパワープロジェクト」のソーラーカーチームが出場する。自分たちが手作りしたマシンで世界最高峰に再び挑む学生たち。本番を直前に控え、準備に奮闘するチームを訪ねた。

「前回大会優勝の経験者もいて心強いけれど、それに甘えることなく頑張りたい。今回の連覇はもちろん、次につながる大会にしたいですね」静かな表情で学生リーダーの瀧淳一さん(工学部3年)は話す。2009年に開催された前回大会で、東海大学は新造した「東海チャレンジャー」=上写真=で参戦。レース開始直後にトップに立つと、並み居る強豪を抑えて大会初優勝を成し遂げた。

今大会では、瀧さんをはじめ18人の学生メンバーが現地入りし、レースに挑戦する。そのうち前回大会の経験者は5人。「学生チームですから当然メンバーは毎年変わっていきます。それでも前回優勝したことで、周囲の期待は高い。いかに経験を伝えていけるかが鍵ですね」と瀧さんは語る。1年生ながらメンバーに抜擢された坂井達哉さん(工学部)は、「高校時代に東海大チームの活躍を知り、自分も世界クラスの大会で活躍したいと入学を決めました。目標は優勝しかありません」と意気は高い。

マシンを現地に発送 国内での準備は順調

今大会で使用するマシンは、2011年型「東海チャレンジャー」として7月から新たに製作してきたものだ。パナソニックや東レ、ミツバ、ヤマハ発動機など多くの企業の協力を受け、学生たちが中心となって懸命に製作してきたマシンは、9月16日にオーストラリアへと送られた。

現地へのマシンの輸送手配などを担当する森下裕貴さん(同3年)は、「作業の進み具合と運送会社のオーダーの兼ね合いなどで苦労もありましたが、無事に送り出せました」と安堵の表情。瀧さんは、「予定より遅れた面もありますが、ここまで順調に来ています。これからは本番に向けてもうひと頑張りです」。

チームは10月4日の第1陣の現地入りを控え、担当作業の再確認やレース運営の準備に追われている。「レースではチームワークが重要になってくる。助け合って夢を実現させたい」

 
(下写真)チーム拠点の湘南校舎ものつくり館で作業にあたる。最終チェックに余念がない

ワールド・ソーラー・チャレンジ
10月16日から23日にかけて、オーストラリアのダーウィンからアデレードまで3012キロの走行タイムを競う。1987年に始まり、24年の歴史をもつ。今大会には各国の大学などから44チームが参戦する予定。2009年の前回大会で東海大学は、オランダ・デルフト工科大学やアメリカ・マサチューセッツ工科大学などを抑え、2位に大差をつけて優勝した。レースの展開や学生たちの奮闘は、東海大学チャレンジセンター編『世界最速のソーラーカー』(東海教育研究所)に詳しい。