Column:Interview
2011年11月1日号
サーフレース2大会を連覇
仲間に支えられた4年間
ライフセービングクラブ 河崎綾子選手(体育学部4年)

「競技として競うだけでなく、ゴールの先に救う命があることを忘れてはいけない」。9月に行われた全日本学生選手権、10月の全日本選手権共にサーフレースで見事2連覇を果たした河崎選手。海の安全を守りたいという一心で、厳しい練習を乗り越えてきた。

3歳年上の姉の影響で、大学1年生のときにライフセービングの世界に飛び込んだ。もともとは水辺での水難事故防止や救命活動が目的のため、競技大会では事故現場を想定し、さまざまな技術を競い合う。高校まで水泳をやってきた河崎選手は、「最初は競技面でのライフセービングしか見えていなかった」と振り返る。

しかし、夏には毎年湘南の海で監視活動を行い、無事故を達成する喜びを感じる中で「監視活動ありきの競技」と見方は大きく変わった。毎日異なる波や風に立ち向かうため、日々の練習は過酷だ。そんな毎日を共に乗り越えてきた仲間は、河崎選手にとってかけがえのない存在だという。「冬のこごえそうな海で行う朝練習も、仲間がいるからやってこれた。大会のときにも声援が力になる。ライフセービングを通して仲間との信頼や、チームワークの大切さを学んだ。練習のつらさもみんながいれば達成感に変わる」と話す表情は、とても優しい。

仲間と歩んできた4年間で着実に実力をつけ、日本ライフセービング協会の強化指定選手A代表として、国内外の大会で活躍してきた。学生生活の集大成ともいえる2大大会を終えたが、「ライフセービングは一生続けられる。卒業しても現在所属している湯河原のクラブで活動を続けていきたい」と話す。強く優しきライフセーバーは走り続ける。(取材=佐野円香・文学部3年)

 
(写真)沖合170メートルに設置された浮きまで泳いで往復し順位を競うサーフレースで2連覇を達成した