News:付属諸学校
2011年12月1日号
オリジナルビデオを制作
撮影から編集まで皆で協力し

付属第五高校(宗像市)の3年生が「現代文明論」の授業で、建学祭の模擬店をアピールするCMを制作した。山形高校で行われている取り組みからヒントを得たもので、今年で5年目。完成したCMは、10月28日の建学祭前日祭などで披露された。

第五高 来場者に模擬店をアピール 3年生の知財教育にも一役

ハンディカメラやパワーポイントを使い、撮影から編集まで生徒自らの手で行う第五高のCM制作。生徒の創造性を育む「現代文明論」の授業として行われており、著作権などの知的財産について学ぶことも目的としている。

きっかけは、全国の付属高校から生徒会役員が集まって毎年行われている「生徒会運営懇談会(現・生徒会長会議)」。当時、生徒会顧問だった笠井貴伸教諭は、「懇談会で山形高がムービー制作をしていると聞いた生徒が、『自分たちもやりたい』と発案したことが最初でした。先輩よりいいものを作ろうと、年々レベルも上がってきている」と語る。

後期最初の同授業があった9月6日には、3年生全員に笠井教諭が制作の手順などを説明。過去に第五高を舞台に制作さメイキング映像を交えながら解説した。その後、クラスごとに授業時間や放課後を利用して制作に取り組み、「絵コンテはできても、映像にするのは難しい」「音楽一つ選ぶにも時間がかかった」と試行錯誤を繰り返した。約2カ月かけて完成した1分半のCMは、建学祭の前日祭で披露され、教職員が審査。模擬店の良さも含めて評価される3年模擬店部門では、理数科クラスが最優秀賞に輝いた。

チヂミとクレープの模擬店を出店した理数科は、「丸VS丸 どっちの丸でショー」と題し、それぞれの発祥の国にまつわる写真や音楽を交えて商品をピーアール。「あなたはどちらを選びますか?」と呼びかけた。

高田大河さん(3年)は、「理数科はパワーポイントを使うのが伝統なので、先輩に電話でアドバイスをもらいました。『おいしい』と言葉で伝える映像とは違い、写真は表情が勝負。一瞬を切り取る難しさを感じた」と言う。完成したCMは建学祭当日も校舎入口のテレビで放映され、来場者はCMを見ながら模擬店巡りを楽しんでいた。

山形高 手作りの映像作品でクラスの魅力を紹介
山形高校では建学祭の関連イベントとして、各クラスが制作に取り組む「クラスムービーコンテスト」を毎年実施している。

全学年の生徒が建学祭に主体的に参加するきっかけにするとともに、クラスの団結を高めることを目的に2004年から行っているもの。生徒たちは6月から準備を開始。初めて取り組む1年生は過去の入賞作品を参考にするなどしながら、各クラスでアイデアを出し合い、約2分間の映像作品のストーリーを企画。生徒自身が出演してビデオ撮影を行うほか、パソコンが得意な生徒が編集を担当するなど、それぞれに役割分担をしながら7月下旬までに作品を作り上げていった。

今年は、CMのパロディやショートドラマに仕立てたもの、クラス全員の子どものころと今の写真をスライド形式で紹介するものなど、多彩な作品が集まった。建学祭期間中の9月2日に体育館で行われたコンテストでは、全校生徒の前で各クラスの作品を上映。教員らの投票によって最優秀賞と各学年の優秀作品に贈られる学年主任賞が選ばれた。

 
(写真)絵コンテを前に、制作手順を話し合う理数科クラスの生徒たち