News:ひと
2012年1月1日号
国際デザインコンペで銅賞を受賞
柔軟な発想で世界へ 街歩きからヒント
山本優一さん(教養学部芸術学科デザイン学課程3年)

枝が広がって大きな木になるように、2つのパーツを組み合わせることで無限の広がりを持つベンチが出現する。山本優一さんがデザインした「joinTree」は、ユーザーの用途に応じて自由に変化する新発想のベンチだ。

韓国のソウル市が、駅や公園などに設置する公共施設のデザインを一般公募する「2011パブリック デザイン コンペティション」の「bench or chair」部門で銅賞を受賞した。「世界から集まったデザインやアイデアの中から、自分の作品が選ばれて本当にうれしい」と笑顔を見せる。

世界30カ国以上から755作品がエントリー。現実性や公益性、楽しさなどが審査された。今回のテーマは「Fun Design」。「楽しいと感じるときはどんなときか」「ベンチにはどんな要素があるのか」。模索しながら街を何度も歩き、ヒントを探し求めた。「人は出会いによって輪を広げ、新たな世界をつくる。ベンチも単体で完結するものではなく、組み合わせることで新たな意味が生まれるような、つながりのあるものにしたかった」。組み合わせたときの美しさにこだわり、試行錯誤を重ねた。子ども同士の交流につながるように、遊具としての要素も取り込んだ。

所属する申珠莉教授のゼミでは、目指す分野ごとにグループに分かれ、国際コンペティションに挑戦している。公共施設グループを選択した山本さんは、同じコンペに応募したメンバーと切磋琢磨しながら約4カ月かけて自分の作品を完成させた。「対象物への視点など、仲間から学んだことが大きい」と振り返る。「今後もデザインに関するさまざまな活動に積極的に参加し、多角的に力をつけていきたい」 (高)

 
(写真上)山本さんがデザインした「joinTree」
(写真下)「子どもも大人も“つながり”を楽しんで」と話す山本さん