Column:Interview
2012年2月1日号
専門看護師に最年少合格
家族と患者さんを側面からサポート
木村藍子さん
(2010年大学院健康科学研究科修了、医学部付属病院脳神経内科勤務)

「家族が動揺すると、患者さんの気持ちも不安定になる。家族を支援することが、患者さんの回復にも大きな影響を与えると思うんです」看護のプロ中のプロともいえる専門看護師の家族支援分野に昨年12月、最年少の29歳で合格した木村藍子さん。

今回の認定試験合格者を加えても、全国でわずか14人という狭き門だ。日本看護協会が認定する専門看護師は、卓越した知識と実践能力を備えていることが認められた看護師に与えられる資格。老人看護、感染看護など10分野がある。大学院修了や5年以上の実務経験が求められ、書類審査、筆記試験など合格への道のりは厳しい。「専門看護師になるのは大学時代からの夢。これからがスタートです」

人の役に立ちたいと看護師を志し、東海大学健康科学部に進学。卒業後は医学部付属病院で脳梗塞などの患者さんを担当してきた。付属病院で実務経験を積みながら、看護師としての方向性を模索していた木村さん。障害を抱えながらも生活の再構築を図る患者さんや家族をサポートした経験が、家族支援分野の専門家への道を決めた。

「病気の種類や進行状況に関係なく、あらゆる場面でさまざまな人の力になれると思いました」専門看護師を目指して働きながら大学院へ。想像以上にハードな日々の中、目標に対する思いと家族の励ましが支えだったという。家族支援分野の専門看護師は、患者さんと家族の倫理問題や家族関係の調整を図る一方、研究会などを主宰して看護師を側面からサポートする存在でもある。今回の合格を受け、2月には看護師対象の勉強会も開催。活躍の場はますます広がっている。 (高)