News:学生
2012年3月1日号
石巻で「つながる支援」
3.11生活復興支援プロジェクト
料理と凧揚げで交流活動


東日本大震災の被災地復興支援活動に取り組むチャレンジセンター「3・11生活復興支援プロジェクト」のコミュニティケアチームが、2月3日から6日まで、宮城県石巻市相川・小指地区を訪問。「人々が集うことで人と人とがつながる」をテーマに、郷土料理作りと凧作り・凧揚げを通した地域の交流活動を実施し、住民らと交流を深めた。

同チームは、プロジェクトが開発した応急建築「どんぐりハウス」を建設した地域とつながりを築き、地域住民のニーズに沿う支援を目的に活動を展開している。昨年9月の岩手県大船渡市に続く今回の活動には、11人の学生が参加した。

秋学期からリーダーを務める佐藤由紀さん(理学部1年)は岩手県出身。「津波で職場や学校も流され、通勤や通学のため離ればなれに暮らす家族や友人も多い。世代をこえた交流で、楽しい思い出をつくってもいたい」と語る。学生たちは昨秋から相川・小指地区を訪れ、自分たちができる支援活動を模索してきた。

津波で道具が流されて住民が楽しみにしている伝統行事「春祈祷(はるきとう)」の開催が困難になっているのを知り、相川地区自治会の鈴木学会長に相談。チームの活動の一環で集めた「どんぐり募金」の中から「せめてもの支援に」と、祭りに使う笛を寄贈することに。また鈴木会長や住民の協力で、祭りに合わせて「子どももお年寄りも一緒に楽しめる交流を」と神奈川県の郷土料理作りと凧作り・凧揚げを企画した。

学生たちは3日に現地に入り、翌日は、活動に賛同して神奈川県から同行してくれた「相州凧の会」会員の内田敏夫さんを講師に、どんぐりハウスで大凧の組み立てやビニール製の小凧作りに取り組んだ。また、隣接する公民館では、住民らの呼びかけで集まった子どもたちと一緒に、神奈川県横須賀市発祥の「へらへら団子」と枝豆をつぶして作る宮城県名物の「ずんだ」を合わせる料理作りに挑戦。一緒に味わった。

5日の春祈祷には学生たちも参列し、子どもや住民らとともに獅子舞などを見学。その後、近くの海岸で大凧揚げに挑んだ。「大凧は皆の復興への願いの象徴」と、凧揚げ担当の高橋亮さん(政治経済学部1年)。穏やかな早春の海からようやく吹いてきた風を、内田さんが巧みにとらえて大凧が舞い上がると、子どもたちから歓声が上がり、学生たちも飛びきりの笑顔を見せていた。

 
(写真上)学生の指導で子どもたちが絵を描き、オリジナルの小凧作り
(写真下)1.2メートル四方の大凧には「笑顔で凧揚げを楽しんで」と学生たちが思いを込めて書いた「笑」を囲み住民たちのメッセージが