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2012年4月1日号
創部24年目の悲願、スキーインカレ男子総合初V
創部24年目で悲願の大学日本一を達成――。2月21日から29日まで、岩手県・雫石スキー場、田山スキー場で開催された第85回全日本学生スキー選手権大会(インカレ)で、札幌校舎で活動するスキー部が男子総合で初優勝を果たした。また女子も総合で最高成績となる準優勝となった。男子はアルペン・大回転で1位の石井智也選手(国際文化学部4年)を筆頭に、同種目では初の表彰台独占。石井選手は回転も制した。ノルディックでも小林潤志郎選手(同2年)がスペシャルジャンプで優勝するなど、全種目でポイントを挙げ、他の強豪チームを抑えた。※肩書、学年は当時

今大会の男子は、ナショナルチームの一員として国際大会に出場してきた石井選手が回転、大回転の2種目を制覇=右写真。ジャンプW杯メンバーの小林選手がスペシャルジャンプを連覇した=左下写真。さらに国内の大会で腕を磨いてきた選手たちも奮起する。大回転では石井選手に続き、2位に円山一希選手(国際文化学部2年)、3位に主将の岡本洸司選手(同4年)が入り同種目では史上初めて表彰台を独占。全7種目でポイントを奪取し、3連覇中だった早稲田大学を抑え、日本一をつかんだ。

「大会前から全員が好調をキープできた」と岡本主将。シーズン当初から各選手が好成績を残していたこともあり、相原博之監督(国際文化学部准教授)の指示で1月後半から試合出場を控え、各自調整にあててきた。「シーズンの間中、好調を続けるのは難しい。インカレに照準を合わせた成果が出た」と相原監督は語っている。


指導の両輪がそろう 世界で活躍する選手を
「初めは4部からのスタート。それでも、いつかは総合優勝と思い続けてきた」。1988年、当時の北海道東海大学にスキー部が創設されて以来、24年間指導にあたってきた相原監督。その年に4部優勝すると、最短の3年で1部に上がった。順風満帆かと思いきや、94年には2部降格。その後すぐに1部に復帰するも、3位が最高だった。「有望選手の多くは関東の強豪に進むこともあり、優勝は無理なのではと、あきらめかけたこともあった」

風向きが変わったのは2010年だ。ノルディック種目の強化に向け、長野、ソルトレイクの両五輪で複合種目に出場した森敏コーチ(国際文化学部講師)が就任。相原監督自身は全日本選手権のアルペン・滑降を5度制し、国際大会でも活躍したスペシャリストということもあり、指導の両輪がそろった。「育成の環境が整い両種目で有力選手を獲得できた。今大会は初めて優勝を意識して臨んだ」という。悲願のインカレ制覇だが、一方でその視線は世界に向いている。「目標は東海大=日本代表。今後も世界で活躍する選手を育てていきたい」


女子も過去最高の準V、蓮見選手が回転2位に

女子は回転で蓮見小奈津選手(国際文化学部1年=右写真)が2位、平山あがさ選手(同2年)も3位に入賞。スペシャルジャンプで松橋亜希選手(同)が優勝するなど得点を重ね、過去最高の準優勝。男子に続く総合優勝を射程にとらえた。



【Close up】意識調査で初の快挙へ
岡本洸司主将(国際文化学部4年)

「多少は総合優勝も意識したが、昨年度の総合3位から絶対に飛躍したかった」。創部以来初の快挙達成の裏には、岡本洸司主将が行った意識調査があった。2010年度のシーズン終了後、初めて部員の意識調査を実施。チーム・個人の目標、前シーズンの反省、自分の滑りの特徴などを聞いた。「スキーについて考える時間を増やしたかった」と話す。調査は3度繰り返した。各自が明確に目標を設定し、そのために何が必要かを考えることで、効果ははっきりと結果に表れた。

インカレまでの大会で多くの選手が好成績を残し、自身も1月に行われた全日本学生チャンピオン大会の大回転で優勝した。部内には「ほかの選手には絶対に負けない」という意識が生まれ、初の総合優勝に結びついたという。「チームが強くなるためには一人ひとりの意識が大切。常に高い意識を持って挑戦していけるチームなら、今後も勝ち続けられる」と後輩たちにエールを送った。(取材=金堂智大・文学部4年)
(写真=個人では大回転3位、回転8位に入賞した岡本主将)