News:教育
2012年4月1日号
マレーシアで初の学術交流を開催
学生の視点で“日本の今”を発信する

チャレンジセンターのユニークプロジェクト「リトルクリエイターズプロジェクト(LCP)」の学生12人が、2月28日にマレーシアのマラヤ大学を訪問。同大学の学生たちと、意見交換を目的とした学術交流会議を初めて行った。LCPは“学びを生かした社会的なメッセージの発信”を目的に、文学部広報メディア学科の学生が主体となって活動を展開している。東日本大震災以来、「学生として何を発信したらよいのか」を議論。メンバーにマレーシアの留学生がいたことから、“学生の視点で日本の現状を伝えたい”とマラヤ大に働きかけて実現した。

異なる国の状況を互いに学び合う
学生たちは「日本の現状」「東日本大震災」をテーマに、昨年10月から準備を開始。被災地を訪れて現状を把握し、地元メディアの記者に取材するなど、試行錯誤を重ねた。28日の学術交流会議では、東海大とマラヤ大の学生24人による調査発表やパネルディスカッションを英語で実施。マラヤ大や同大を訪問中のインドネシアのパドジャドジャラン大の学生など、約100人が聴講した。東海大チームは、「TPP」「就職活動」など、日本が抱える問題を発表。その後、「メディアとジャーナリズム」を題材に、「東日本大震災の状況」「被災地の教育支援」など4テーマを報告した。

福島県の実家で被災した村山裕紀さん(文学部4年)は、被災地の状況や、風評被害に苦しむ農家を紹介。「原発への知識を深め、考える必要がある」と訴えた。会場からは質問や意見が相次ぎ、活発な議論が交わされた。山本達也さん(同4年=当時)は、「マレーシアの学生は純粋で熱心。英語の発表では苦労しましたが、彼らと意見交換したことは貴重な経験だった」と振り返る。引率した文学部広報メディア学科の羽生浩一准教授は、「海外での学術交流という不安の中、学生たちは懸命に頑張り、意義のある交流になった」と語っている。

 
(写真)平和構築への役割をテーマにディスカッションする両国の学生