Column:Interview
2010年11月1日号
田知本愛選手(体育学部4年)
全日本学生体重別選手権史上初の4連覇達成!

全日本学生柔道体重別選手権大会(男子29回女子26回)が10月9、10日に日本武道館で行われ、78キロ超級の田知本愛選手(体育学部4年)が大会史上初の4連覇を達成した。2回戦から順当に駒を進めると、決勝戦では東海大の同級生・市橋寿々華選手(同)から指導2つを奪って優勢勝ち。偉業を成し遂げた田知本選手に、大会4連覇を振り返ってもらった。

「意識していたわけではありません。一つひとつ積み重ねていったら、いつの間にか……」

全日本学生柔道体重別選手権4連覇。史上初の偉業を、田知本選手はまるで他人事のように振り返る。ただ、別の意味で少なからず重圧も感じていた。大学入学以降、着実に力をつけ、国内外の舞台で数々の経験を積んできた。初出場した9月の世界選手権では、無差別級で銅メダルを獲得している。だからこそ「同世代の学生相手には負けられない」という思いがあった。そこで田知本選手は「3週間後に控えた団体戦(全日本学生体重別団体優勝大会)につながる試合をしよう」と開き直ることでプレッシャーをはねのけ、「前に攻める柔道ができた」という手応えとともに金字塔を打ち立てた。

4年間勝ち続けた大会で、最も印象深いのは、初優勝した3年前の決勝戦だという。相手は東海大学の2年先輩・立山真衣選手(2008年度文学部卒・フォーリーフジャパン)だった。「先輩の胸を借りるつもりで挑戦者の気持ちで臨んだら、延長戦の判定で勝てました。それまで勝ったことがなかったし、勝てるとも思ってなかったのでうれしかった」

故障の少ない身体的な強さや日々のたゆまぬ努力が4連覇を支えたことは間違いない。それに加えて、1年生王者として早くから追われる立場になったことも、田知本選手の成長をさらに促したといえるだろう。白瀬英春監督(体育学部教授)や先輩からの助言に耳を傾けられる素直さもある。「まだ精神的に弱い面はありますが、高校時代よりは気持ちの切り替えができるようになった」と自身を分析する。

しかし、大学4年間もこの4連覇も通過点にすぎない。「ロンドン五輪に出場したいので、まずは来年の世界選手権でいい結果を残すこと」が当面の目標だ。尊敬する塚田真希選手(大学院05年度修了・綜合警備保障)が国際舞台から退くことを決めた今、「自分が先輩の後を継ぎたい」と新たな闘志を燃やし始めた。(小野哲史)



今大会、田知本選手のほかにも多くの東海大勢が好成績を収めている。男子では、60禅蕕寮仞醉亀選手(体育学部4年)、73キロ級の中矢力選手(同3年)、81キロ級の長島啓太選手(同4年)が優勝。73キロ級の橋本壮市選手(同1年)、90キロ級の手塚龍大選手(同4年)、100キロ級の熊代佑輔選手(同)が準優勝した。女子では、52キロ級の渡邉美樹選手(同2年)、78キロ超級の市橋選手が準優勝となった。