特集:東海大生200人に聞きました
2012年7月1日号
「SNSを使っている」が74%
キャンパスライフに必要不可欠?

友人や趣味を同じくする仲間たちと、インターネット上でつながることのできるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)。日記やコミュニティなどの機能が注目され、この数年利用者数が増加しており、『インターネット白書2012』を発行する螢ぅ鵐廛譽R&Dの調査では、日本のソーシャルメディア人口は5060万人にも上るという。東海大生の利用率はどうだろうか?


「SNSを使っていますか?」の質問に、74%の学生が「はい」と答えた。その多くが、「同じ趣味の人を探して仲よくなれる」(情報通信学部4年・女子)、「多くの人とつながれる」(体育学部4年・女子)など「友人・知人とのコミュニケーション」や「趣味の情報収集」が目的だ。中には「海外にいる友人とかかわれる」(観光学部1年・女子)、「留学先ではみんなが使っていた。手軽に連絡がとれる」(教養学部3年・女子)など、国際的に活用している学生も。

また、「就職活動の情報収集」に用いている学生からは、「さまざまな業種について知ることができる」(農学部2年・女子)、「就職活動の幅が広がった」(情報理工学部4年・男子)のように、便利に活用している意見が寄せられた。

一方で、SNSを「使わない派」も26%を数えた。「信用できない」などの意見が多く「よくトラブルが報道されている」(農学部2年・女子)、「情報流出がありそう」(産業工学部4年・女子)と不安を感じている学生も少なくない。

SNSを使っている学生の中にも「個人情報をさらけ出してしまう」可能性を危ぶむ声も目立つ。その中には「日記の公開範囲を友人までにしている」(海洋学部4年・女子)、「顔の見えない相手とトラブルにならないよう気を使っている」(理学部3年・男子)などの自衛策を講じている学生も多い。不特定多数の人が集う場所だからこそリスクもある。注意を忘れずに、自分に合った活用法を考えたい。


monitor's Voice あなたは「使う派」?「使わない派」?
☆使う派
自分の情報発信ツール 意見交換で考え深める
(農学部4年・男子)
農業に関する問題を発信し、多くの人に関心を持ってもらうためのツールとして「ツイッター」を使っています。経歴に関係なく意見交換できるので、自分の考えも深まる。SNSの良い点を上手に使って面白い取り組みができています。

☆使わない派
ネット上のトラブルはコミュ力ない人が増えたから
(文学部4年・女子)
ネット上のトラブルは後を絶ちません。SNSの利用者が増えているというのは、顔も見えずどこの誰かもわからない相手としか人間関係を築けず、実際はコミュニケーション力のない人が増えていることの表れではないでしょうか?


学生たちの声から
Q. SNSを使って良かった点、悪かった点は?
▽長い間会っていなかった友人が、今どうしているかフェイスブックを通じて状況がわかった(情報通信学部4年・女子)
▽大人の意見や人生についての考え方を気軽に見られるので、自分の思考力の幅を広げることができる(文学部1年・男子)
▽こちらが能動的に動かなくても、受動的に情報が入ってくる点がよい(理学部4年・男子)
▽ニュースやコラムの記事を読めることから、テレビでも報道番組を見るようになった(情報理工学部4年・男子)
▽世の中にはいろいろな人がいると痛感できる(生物学部1年・男子)
▽全く知らない人から悪口のメッセージが届いて不快になった(理学部1年・女子)
▽友達の話題についていけるのはよいが、知りたくないことまで知ることになってしまった(体育学部3年・女子)
▽軽くつぶやいたことが誤解されてキレられた(観光学部1年・女子)
▽携帯やパソコンに向かう時間が増えて、人との会話が減った(情報通信学部2年・女子)
▽実生活で友人と話すだけで、十分コミュニケーションがとれる(生物理工学部2年・女子)



責任感と的確な判断で有効活用しよう
教学部湘南学生支援課 中島聡司 さん


SNSでトラブルに巻き込まれたら─そんなとき相談に乗ってくれるのが湘南校舎の学生生活支援室「CLIC」だ。同室を運営する教学部湘南学生支援課の中島聡司さんに聞いた。

CLICは湘南校舎で学ぶ学生の何でも相談窓口として履修相談から普段の生活に至るまで、さまざまな相談に対応しています。その中でも近年、SNSでのトラブルについての相談が少しずつ増えてきています。

これらは、伝える側と受け止める側のちょっとしたニュアンスの違いや単純な誤解が原因となるケースがほとんど。相談に来た学生には、アドバイスはもちろんネット上だけのやりとりではなく、実際に顔を合わせて話すことが大切だと話しています。また、ブログなどへの書き込みから個人情報が流出してしまうといったトラブルも多く、CLICでも窓口や『BaBニュース』で注意を呼びかけています。

一方で、運動部や各サークルによる情報発信用アカウントの開設や、SNSを就職活動に生かすなど、学生生活に利用する動きも活発です。SNSはうまく使えば、学生生活を充実させてくれるツールになります。責任感と的確な判断力を持って、有効活用してほしいですね。


KeyWord SNSとは?
SNSとは、インターネット上で社会的なネットワークを構築する会員制のサービス。友人間の交流や趣味、出身校といった共通点から新たな人間関係をつくるもので、プロフィルや日記の公開、メッセージの送受信、コミュニティなどの機能がある。日本では2004年ごろから広まり、国内最大会員数の「ミクシィ」をはじめ、「グリー」などのソーシャルゲーム、世界最大の会員数を持つ「フェイスブック」などが知られる。また、短文の簡易ブログ「ツイッター」も広義ではSNSに含まれる。