News:学生
2012年7月1日号
米国学生と英語でディベート
本場仕込みのスキルを学ぶ

文学部英語文化コミュニケーション学科主催の「モデルディベートと講演会」(共催=日本ディベート協会)が6月12日に湘南校舎で開催された。東海大生と全米ディベート大会で入選した大学生とのディベートのほか、ノーステキサス大学ブライアン・レイン准教授による講演を実施。学生や市民約180人が聴講した。
 

この催しは、アメリカ人の議論テクニックに触れ、英語のコミュニケーション力向上を図ることが目的。文学部「知のコスモス・講演会」の一環として実施された。同学科の綾部功准教授は「ディベートは一つの論題を多角的に考えて議論し、より良い結論を導くためのスキルとしてビジネスには不可欠。本場アメリカの大学生のディベートに触れ、多くの学生にこのスキルを身につけてほしい」と話す。

当日は第1部として「科学が人類にもたらす害はその便益よりも大きい――是か非か」を論題に30分の英語ディベートを実施した。綾部准教授の指導を受けながら、課外活動でディベートを学んでいる学生有志とアメリカの学生が、2人一組の混成チームを結成。「肯定」「否定」に分かれて議論した。

まず、留学生のモハマド・フェロズさん(工学部3年)が肯定側として登壇。東京電力福島第一原子力発電所の事故に言及し、「科学は核兵器などを生み、地球環境を汚染している」と主張した。一方、否定側の遠藤大地さん(文学部4年)は、「原発事故は自然災害が原因」と反論。「医療など、人類が科学から受けた恩恵は計り知れない」と訴えた。 

スリリングな議論に参加学生の意欲も向上
その後、1分間の作戦タイムを挟んでアメリカの学生が登壇。2人はパートナーの主張を受けながら、「科学の存在自体が悪いのか」「使う側の人間に問題がある」と議論を深め、身ぶりを巧みに使いながら論理的で説得力のあるディベートを披露。最後の作戦タイムの後、東海大生が各チームの主張を要約した。

第2部ではディベートコーチのレイン准教授が「ビジュアルレトリック」について講演。「人は視覚的に入るイメージに影響を受ける。無意識に自分の選択範囲が狭められている可能性を認識することが重要」と論じた。聴講した学生は、「アメリカの学生の迫力に圧倒された」「東海大生が英語で対等に議論する姿を見て刺激を受けた」と語った。遠藤さんは、「アメリカ人の論題に対する見識の高さに驚くとともに『自分のスタンスを変えずに主張すればいい』というアドバイスに励まされた。さらにスキルを磨きたい」と意欲をのぞかせた。
 

(写真)モデルディペートでは熱い議論が交わされた