News:付属諸学校
2012年8月1日号
付属高校夏の陣! 目指せ高校日本一
全国各地で熱戦を誓う

各地の予選を勝ち抜き、いざ全国の舞台へ―。7月28日から8月20日まで北信越地方で開催されているインターハイをはじめ、夏の全国大会に各付属高校の運動部や文化部が出場する。 “夏の陣”で熱戦を誓う注目選手、チームを紹介する。

望星高 
将棋の魅力を追求 自分らしく勝利を


「目標はもちろん高校日本一です」。付属望星高校(渋谷区)将棋部の村井大輝さん(3年)は、5月に行われた全国高等学校将棋選手権大会の東京地区予選A級(アマチュア3段以上)で見事に全勝優勝。8月8、9日に富山県で開催される本戦へ同高から初となる出場権を得た。「劣勢になっても落ち着いて相手の攻めを受け止められた」と話す。

予選大会は持ち時間30分の「切れ負け」、つまり時間を使いきった時点で負けとなってしまうルールだが、「相手の時間を切らす駆け引きが重要。勝負は盤上だけじゃない」とこれまで培った勝負術を駆使した。

村井さんは2009年度の中学生名人で、プロ棋士養成機関である奨励会に所属した経験もある。週に3回は道場に通い、プロ棋士が用いる最新の戦法を研究。自宅でも、勉強の合間にインターネットの対局サイトで腕を磨く。「将棋の魅力はとても奥が深いところ。どれだけ追求しても答えが出ないからこそ、やめられない」

毎週1回の将棋部の活動では、ほかの部員たちとハンデなしで対局。勝負の分かれ目を振り返り、丁寧に教える。そのかいあって、東京地区予選のB級(アマ2段以下)では長島圭佑さん(同)が優勝するなど、「部全体のレベルが向上している」と顧問の福田尚久教諭も信頼を寄せる。

昨年度は全国高文連将棋新人大会で、同将棋部から初めて東京都代表として全国大会に出場を果たしたが、「8割は力を出せたけれど、全国クラスの強豪の壁は高い……」と22位に終わった。2度目の全国大会にかける思いは強い。「守りを固めてから一気に攻める、定跡にとらわれない自分らしい力将棋で勝ちたい」と意気込んでいる。

 
(写真)普段は温和な表情が、駒に触れた瞬間に引き締まる。鋭い攻めで高校日本一へ王手だ!
 
第五高
“人馬一体”で挑む最初で最後の選手権


「馬と心を通わせて走る瞬間が、最も充実しています」と、付属第五高校(宗像市)の田近萌選手(3年)と山口新(さら)選手(同)は口をそろえる。6月17日に行われた第23回全日本高校馬術選手権大会の九州地区予選で、田近選手が2位、山口選手が4位に入賞。8月15日から17日まで、日本中央競馬会馬事公苑(東京都)で開催される本戦に初出場を決めた。

高校選手権は、常足(歩き)や速足(走り)などを組み合わせて演技を行う馬場馬術競技と、障害物を飛び越える障害飛越競技の総合点数を争う。田近選手は国民体育大会に3年連続、山口選手も2年連続で出場している実力者。しかし高校選手権は国体と異なり、乗り慣れた愛馬ではなく抽選された馬で競わなければならない。

「慣れないルールに戸惑いました。出走前のわずかな時間で、馬の癖や体調を見抜くのは難しかった。でも、やるべきことは変わりません。馬の気持ちを考え、乗馬に集中しました」と田近選手。小学校3年生のときに馬術を始めた2人は、現在も地元の乗馬クラブで技術を高め合っている。「クラブでは、ブラッシングやエサやりなどの時間を大切にしています。世話を通じて多様な馬の品種とその特性を知り、人馬一体となって競技に臨めるように心がけています」と山口選手は話す。

2人は高校選手権に向け、さまざまな馬に乗って対策している。田近選手は「大学でも馬術を続けるので、次につながる結果を残したい」と意気込む。山口選手は、「語学留学を考えているため、競技は今年まで。集大成として思いきり駆け抜けます」と語った。

 
(写真)巧みに障害物を飛び越える田近選手(左)と山口選手 写真提供=カナディアンキャンプ乗馬クラブ
 
甲府高
強力打線で山梨大会Vで8年ぶりの甲子園へ
狙うは深紅の大優勝旗


投打に圧倒し、ついに手にした甲子園切符だ! 甲府高校野球部が、7月22日まで行われた第94回全国高校野球選手権山梨大会で優勝。8月8日から22日まで阪神甲子園球場で開催される本戦に、8年ぶり11回目の出場を決めた。8年前は、エース佐野恵太選手を擁し、過去最高タイの4強入り。村中秀人監督(甲府高教諭)は、「チームカラーは8年前と似ていますが、機動力、バッテリー力は今年のほうが一枚上」と手応えを口にする。

昨夏、ルーキーながら4番に座った渡邉諒選手(2年)を1番に据えた打線は破壊力抜群。山梨大会では5試合すべてで初回に2点以上を奪い、全試合で2ケタ安打を記録した。投手陣は、最速145舛鮓悗訖生桐Я手(3年)が27回を投げ24三振を奪った。カーブ、フォーク、スライダーを操る本多将吾選手(同)との2枚看板で創部初の甲子園制覇に挑む。

「初めて甲子園の土を踏む選手ばかりなので、あの独特の空気にのまれないように、まずは初戦を大事にしたい」と村中監督。灼熱の甲子園で、狙うは“深紅の大優勝旗”だ。

 
(写真)優勝を喜ぶ選手たち