Column:Interview
2012年10月1日号
ブラジリアン柔術と研究を両立する
結果に満足することなく文武で高みを目指す
宮地一裕さん(大学院工学研究科1年)

高校生のときテレビで見た格闘技の試合に衝撃を受けた。「小さな選手が大きな選手を寝技でコントロールする、“柔よく剛を制す”シーンに強く憧れた」。大学入学と同時にジムに所属し、ブラジリアン柔術を学び始めた宮地一裕さんは、週2日の練習を地道に続けてきた。キャリア5年目となる今年7月には、国内最強の柔術家を決定する「全日本選手権大会」(主催=日本ブラジリアン柔術連盟)の紫帯部門で見事に優勝。「きわどい勝利もあり、満足はしていません」と先を見据える。

ブラジリアン柔術は柔道の寝技・関節技に特化した競技。相手を倒すことなどで入るポイントか、ギブアップを奪って勝敗を決する。「最初は筋肉痛の毎日で、面白さがわからなかった。でも、基本動作を徹底して覚えていく中で得意技ができ、少しずつ勝てるようになりました」。

競技に打ち込む一方、勉学にも力を入れる。工学部土木工学科をトップの成績で卒業。大学院では、工学研究科の中村俊一教授の指導を受けながら、橋の構造に関する研究に取り組む。競技も勉強も基礎が大切という宮地さん。「柔術では世界選手権優勝が目標。一方の研究では、今までにない画期的なデザインの橋を設計したい。柔術チャンピオンが設計した橋。いつか実現してみせます」
 

(写真)得意技は“三角締め”。初心者が習う技の一つだが、「だからこそ奥が深い」と語る