Column:Interview
2012年11月1日号
九州・沖縄の水族館で実習
好きなものへの情熱を力に
竹内祥子さん 島尻千優さん(生物理工学部海洋生物科学科4年)

学芸員資格を目指す「博物館実習供廚如竹内祥子さんは7月23日から8月2日まで沖縄県の海洋博公園へ、島尻千優さんは9月6日から19日まで長崎ペンギン水族館で実習を行った。「どうしても行きたかった」という場所に自ら電話をして申し込んだ2人。普段は札幌校舎で学んでいることもあり、「担当者に“本当に北海道から来るの?”と驚かれた」と笑う。

「小学生のときにシャチのショーを見て、いつかは私もショーをする側に立ちたいと思った」という竹内さん。「シャチのいる水族館では実習をしたことがあるので、他の生物についての技術や知識を磨きたい」と美ら海(ちゅらうみ)水族館のある海洋博公園を選んだ。魚類の飼育だけでなく、イルカの解剖、併設する植物園での実習も経験し、「技術的なことはもちろん、経営方針や情熱……学芸員の中には一度はこの道をあきらめたという方もいて、私ももっと頑張らなくてはと思いました」。

一方、「小さいころからペンギンが大好きだった」という島尻さんは、日本で最も多い8種類のペンギンがいる水族館へ。「学芸員の方々は一羽一羽の性格を完璧に把握していて、約70羽に同時にエサをやりながら、“その子は右側から、その子は水中であげて”と指示されて驚きました。それと同時に、どの子にどれぐらいの量をあげたのかも記憶していた。エサやり一つが病気につながるという大変さをあらためて感じました」

2人に共通するのは、好きなものへの熱意だ。「シャチ/ペンギンのことなら負けたくない」と、大学入学以前から本やインターネットを使って独学で勉強してきた。現在は河野時廣教授の研究室で、竹内さんはイルカの、島尻さんはペンギンの狎〞の解析を行っている。2人で小樽水族館に出かけては何時間もビデオを回し、パソコンで解析。人間のように声でコミュニケーションをとるのかを卒業論文にまとめる予定だ。「いつか生まれ育った北海道に2人で水族館を開きたいねと、最近よくそんな話をしています」。今夏の経験を力に変えて、歩みを続ける2人の今後に注目したい。

 
(写真)「いつも大好きなシャチとペンギンに囲まれています」と話す竹内さん(左)と島尻さん