News:付属諸学校
2013年2月1日号
“若き指揮官”が新時代を築く
この冬、各競技で高校日本一を争う熱戦が繰り広げられた。付属仰星高校サッカー部(枚方市)が全国高校選手権大会でベスト8、付属第四高校男子バレーボール部(札幌市)が全日本高校選手権大会(春高)ベスト16と結果を残した。“若き指揮官”のもとで新たな歴史を刻む両校を追った。

【仰星高サッカー】
過去最高のベスト8、距離感を大切に集団で戦う

8年ぶり4回目の選手権で、仰星イレブンが躍動した。昨年12月30日から1月19日まで国立競技場などで行われた選手権で、仰星高サッカー部は初戦の聖光学院高校(福島)戦、3回戦の長崎総科大附属高校戦と、1―0の接戦を制した。

中務雅之監督(仰星高教諭)は、「互いの距離感やコミュニケーションを大切にする、集団で戦うチームをつくってきた。大阪府大会準決勝から4試合続けて1―0で勝てたのは成長」と語る。星稜高校(石川)との準々決勝は、1―1のままPK戦で敗れたが、過去最高のベスト8となった。

肌で感じた全国レベル
30歳の中務監督は、中村正幸総監督(仰星高教頭)のもとでプレーし、大学卒業後にコーチとして母校に戻った。中村総監督の後を継いで2年目。選手の勧誘はコーチ時代から担当しており、「一緒にサッカーをしたいと思える、本気で惚れた選手にしか声はかけない」と話す情熱的な指揮官だ。

「10試合見に行って1試合しか出ていなくても、光るものを持っている選手はいる」からこそ、Jリーグのジュニアユースの試合などを見に、大阪だけでなく兵庫や京都、滋賀まで足しげく通う。DF萬雄大主将(3年)もその熱意にひかれ、「仰星でサッカーをしたいと思った」と言う。そうして集まった選手たちが、全国の舞台で輝きを放った。「特別な練習はしていませんが、走り込みを徹底してきたので守備には自信がある」とD F 桂鴻介選手( 2年)。GK加藤広通選手(同)の好守も光り、選手権3試合で失点はわずかに1。FW日下部孝将選手(3年)が1ゴール2アシストをマークし、全得点に絡む活躍を見せた。

ベスト8の結果にも、「個々の技術の差はあったけれど、チームとしてはもっと上に行けたと思う」と萬主将。その言葉に深くうなずいた後輩たちは、全国レベルを肌で感じた経験を糧に、成長を誓って走り続ける。

(写真)準々決勝で星稜高校に惜敗。萬主将は、「負けた悔しさは、後輩たちに託します」と語った
 
【第五高サッカー】
雨中の開幕戦、2年連続で惜敗

大丸忠監督(第五高教諭)が就任して2年目の付属第五高校サッカー部(宗像市)は、2年連続で激戦区福岡県を勝ち抜き、14回目の選手権出場を決めた。前回大会に続く国立競技場での開幕戦は、実践学園高校(東京)との雨中の決戦に。0―0のまま迎えた後半開早々にハンドの判定でPKを与えて先制点を奪われると、会場の熱気が冷めやらぬうちに追加点を許してしまう。

第五高は、J2ファジアーノ岡山に内定しているFW小林秀征選手(3年)が後半37分にゴールを奪う=写真=など、怒濤の反撃を見せたが、あと一歩及ばなかった。DF西岡大志主将(同)は、「悔しいけれど、最後まであきらめない姿勢は示せたと思う。応援してくれた方々に感謝したい」と前を向いた。
 
【第四高バレー】
レギュラー4人が1年生、熱血指導で“粘れるチーム”に

松田修一新監督が率いる第四高男子バレーボール部が、1月5日から13日までさいたまスーパーアリーナなどで行われた春高に、3年連続40回目の出場を果たした。190造梁膩織札鵐拭舎藤裕貴選手(3年)と本林龍磨選手(同)の高い攻撃がさえ、1、2回戦はフルセットで勝利。3回戦で日本航空高校に0―2で敗れたが、ベスト16に入った。「レギュラー7人中4人が1年生と、下級生が多い中で勝ち進めたことは大きな経験」。そう話す松田監督もまた、26歳という若さで選手とともに今大会を戦い抜いた。

昨年6月、インターハイ出場を決めた矢先に桜田義人前監督が急逝。全国大会6度の優勝を誇るチームの指揮官として白羽の矢が立ったのが、当時コーチだった松田監督だった。選手としては第四高で春高ベスト4、東海大学では日本代表の清水邦広選手(パナソニックパンサーズ)とともに全日本インカレで準優勝するなど実績は十分。現役時代から盛り上げ役を担う姿は変わらず、選手が得点を決めればベンチを飛び出して一緒に喜び、練習では体を張って教える熱のこもった指導を見せる。「静かにしているのは嫌いなので」と笑い、練習から誰よりも大声を出し、雰囲気づくりを大切にしている。

本林選手は、「松田監督からは、精神面や私生活の部分でもたくさんのことを学んだ」と話す。松田監督は、「桜田先生にはまだまだ追いつけないけれど、人一倍情熱を持ってやることで選手のモチベーションを上げていきたい」と意気込む。「春高での大きな課題はレシーブ。とにかく粘れるチームにしたい」。監督、選手ともに着実に成長を続ける若いチーム。全国制覇を目指す戦いが再び幕を開けた。

(写真)高いブロックを見せる末藤選手(右)と戸田拓也選手(左)。ともに1年
 
高校日本一を目指して各競技で熱戦!

全国高校駅伝競走大会が昨年12月23日、京都府・西京極陸上競技場発着の7区間、42・195キロで行われた。2年ぶり11回目の出場となった山形高校男子陸上競技部は、2時間11分02秒で37位となった。付属第三高校男女バスケットボール部(茅野市)は、12月23日から広島県立総合体育館で開かれた全国高校選抜優勝大会に出場した。6年連続14回目の男子は初戦で鹿児島県立川内高校に77─79で惜敗。5年連続9回目の女子は初戦を突破したが、2回戦で山形市立商業高校に40─52で敗れた。

付属翔洋高校ラグビー部(静岡市)は、全国高校大会に4年ぶり9回目の出場。12月27日に近鉄花園ラグビー場で行われた1回戦で大分舞鶴高校を20─14で下したが、2回戦で桐蔭学園高校(神奈川)に7─62で敗れた。