News:教育
2013年3月1日号
エネルギー問題の未来を考える
海洋学部環境社会学科
原発見学会とセミナーを開催

海洋学部環境社会学科が昨年12月から、主催する地域公開セミナー「共に拓く しずおか環境社会の新時代」の一環で、原子力発電について考える催しを実施している。この公開セミナーは、静岡県の自然環境や地域環境を基盤に、市民や企業、行政と連携して持続可能な社会づくりに貢献することを目指して実施しているもの。同学科の学生有志による「Shizuoka Disaster Ecology(SDEC)」が企画・運営を担当している。
 
「東日本大震災以降、原子力発電の安全性が問われています。中部電力浜岡原子力発電所のある静岡県も人ごとではない。地域とともにこの問題を考えたい」と、企画・運営リーダーの鈴木健太郎さん(1年)は話す。

発電所の現状を視察し住民らと意見交わす
12月22日には、学科の学生らに呼びかけて、浜岡原発の見学会を実施。約30人が参加し、発電所内の各施設を視察したほか、地震対策やソーラー発電の開発状況など、今後の電力供給計画について話を聞いた。また、2月2日には、見学会の成果をもとに、「いま、私たちが考える新エネルギー問題 再生可能エネルギーの現状と課題」をテーマにした公開セミナーを清水校舎で開催した。
 
SDECのメンバーが約60人の参加者を前に、学生や地域住民らを対象にしたエネルギー問題への意識調査について、「エネルギー自給率の低さを4割以上が認識していない」と報告。続いて、中電流通本部工務部発変電グループスタッフ課長の白澤和仁氏と同学科の田中博通教授が、「再生可能エネルギーの現状と課題」を共通テーマに講演。田中教授は、「温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギー技術の普及が大切」と話した。また、住民らとの意見交換も行われた。
 
メンバーたちは、「専門家や地域の皆さんの声から、原子力発電のあり方を多角的に考える機会になった。今後も継続して未来のエネルギーについて考えたい」と話している。

 
(写真)学生たちは、地域住民や専門家とエネルギー問題について意見を交換。グループごとに成果を発表した