News:研究
2013年3月1日号
臨床研究推進セミナー 最新の医療技術を共有
最新の医療技術を共有

医学部の「臨床研究推進セミナー」が1月31日、伊勢原校舎で開催された。最新の医療技術を共有し、治験における労力とコスト削減を目指すもの。今回は、循環器内科学の後藤真哉教授と富田愛子助教が講演し、医療従事者ら約50人が出席した。

医学部は、イギリス・オックスフォード大学が2011年度から世界各国で実施している国際共同試験(REVEAL=Randomized Evaluation of the Effects of Anacetrapib through Lipid-modification)に今年度から参画している。REVEALは、各国で心筋梗塞や脳梗塞などの症状を登録し、新薬の有効性と安全性を検証するもの。日本での試験運営をまとめるアカデミックセンターの役割を担うため、伊勢原校舎に国際共同試験準備室を設置している。

セミナーでは、同準備室に所属する富田助教が、「オーストラリアにおける市販後調査法―プラザキサの場合―」をテーマに講演。「高齢化社会に向け、効率的で経済的な臨床試験を進める環境整備が急務です」と解説し、血液凝固阻止剤「プラザキサ」のオーストラリアにおける薬剤普及化プログラムを紹介した。続いて、REVEALの国際運営委員を務める後藤教授が、「治験の将来像:日常診療と治験を近づけるには?」と題し、電子カルテの有効性を説明。「記録を紙媒体で保管せず、デジタル管理することで労力を抑え、コストを削減することができます。今後はREVEALの利点を生かして積極的に情報を収集し、よりよい医療体制の構築を目指していきたい」と語った。

参加者からは、「海外の優れたプログラムを参考に、国内の医療のあり方を検討したい」といった声が聞かれた。

 
(写真)オックスフォード大学との国際共同試験について後藤教授が紹介