Column:Interview
2011年1月1日号
日本内視鏡外科学会で「大上賞」受賞

寺地敏郎 教授(医学部外科学系泌尿器科)

泌尿器内視鏡手術の技術向上や教育の功績により、日本内視鏡外科学会「大上賞」を受賞した寺地敏郎教授。同賞は、日本の内視鏡外科に携わる医師たちにとって最高の栄誉とされている。

「内視鏡手術の先駆けであり、盟友でもあった故・大上正裕先生の名を冠した賞の受賞は、感無量です。まぶたに残る先生の笑顔に、感謝の気持ちを捧げたいですね」と寺地教授は喜びを語る。

日本に内視鏡手術が紹介されたのは1989年。寺地教授はいち早く腎摘除術(91年)、副腎摘除術(92年)などを手がけ、日本の泌尿器内視鏡手術のパイオニアとして活躍してきた。99年には日本初の内視鏡下前立腺全摘除手術に成功。これまでに内視鏡手術を指導・普及した大学は、全国で20近くに及ぶ。傷が小さく患者さんに負担が少ない内視鏡手術は、もはや外科手術全体の中心になりつつある。

2002年からは東海大学医学部で、後進の育成に努めている寺地教授。泌尿器内視鏡手術の様子をノーカットで収録した全12巻に及ぶDVDシリーズを出すなど、教育への貢献は大きい。「世界の主流は執刀医が操縦する医療用手術ロボットに移りつつある。いかに早くその技を学ぶかが、患者さんへの質の高い医療の提供を左右します。貪欲に新しい技術を学ぶ意欲のある外科医を育てたいですね」

 
てらち・としろう 1978年京都大学医学部卒業。同大泌尿器科臨床教授などを経て2002年から東海大学医学部教授。