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2013年5月1日号
第44回海外研修航海が帰港
仲間との絆を深めた39日間

学園の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)で南太平洋の島々を巡る「第44回海外研修航海」(大塚滋団長=法学部教授)の研修団が3月26日、39日間の航海を終えて清水港に帰港した。今回は、サイクロンの影響などで寄港地を1カ所減らしたほか、帰港式が中止され、船内で解団式が行われた。 ※学年は当時

2月16日に清水港を出港した研修団はコロール(パラオ共和国)、ラバウル(パプアニューギニア独立国)、ヌメア(フランス領ニューカレドニア)の3カ所を巡った。「航海は学生同士の絆を深めてくれた」と佐々木慶介学生長(体育学部3年)は語る。航海が始まった直後は、限られた空間での生活にストレスを感じる学生もいた。だが、互いに助け合いながら生活することで次第に信頼関係が深まっていったという。
 
今回の研修団は、サイクロンを避けるため、ヌメアに予定よりも2日間長く7日間滞在した。3月8日には、地元のニューカレドニア大学(UNC)を訪れ、ビーチサッカーの大会に参加。UNCの学生を望星丸に招いての船上交流会では、研修生がソーラン節や和太鼓の演奏など日本文化も披露した。その後も滞在中、思い思いに市内を回り、地元の住民らとも交流した。「長期間滞在したことで、現地の人とじっくり話をする機会もあり、友人もたくさんできました」と佐々木学生長。

花俣純副学生長(芸術工学部4年)は、「最初は言葉が通じず戸惑うこともあったけれど、身ぶりを交えれば意思疎通もできた。伝えたいという気持ちの大切さを実感しました」と語った。26日の解団式では、大塚団長が「航海を通じて研修団の結束はゆるぎないものになったと思う。この友情は一生の財産になるはず。これからの皆さんの活躍に期待しています」とあいさつ。下船後は、多くの学生が涙ながらに別れを惜しんだ。

ラジオ番組にも出演、世界に体験伝える
今回の研修航海では初めて、航海の魅力を学生たちがラジオを通じて発信した。渡辺駿さん(海洋学部2年)をリーダーに、メンバー6人が企画。研修団のコミュニケーションを図る「洋上クラブ」の一つ、「望星ラジオジャック」として取り組んだ。船上から見た火山の噴火、UNCで学んだ地震への災害対策など、寄港地での体験をもとに記事を作成。各寄港地から、NHKラジオの番組「地球ラジオ」のホームページにアクセスして記事を投稿した。3月9日には、NHKからの依頼を受けて、渡辺さんが電話で生放送にも出演した。「後で番組のホームページを見たら、数多くの書き込みがありました。私たちの感動を多くの人に伝えられた。大学に帰ってからも多くの友人に経験したことを話したい」と笑顔で語った。

 
(写真上)海外研修航海には大学、短大から98人が参加。洋上スポーツ大会では綱引きや縄跳びで汗を流した
(写真下)解団式では大塚団長から学生に研修航海の修了証が手渡された