News:付属諸学校
2013年6月1日号
【菅生高】ディスプレイで本の魅力を紹介
興味がわいたらぜひ読んで!

本に親しみを感じて、もっと学校の図書室を利用してほしい――菅生高校(あきる野市)の図書委員会が、高校生向けフリーペーパー『ch FILES』主催の「『図書館戦争』ディスプレイ・フェア」に応募。5月2日に結果が発表され、応募総数148校の中から優秀作16校に選ばれた。委員たちは、普段から読書の楽しさを伝えようと積極的に活動している。

今回のフェアは、有川浩原作の小説『図書館戦争』シリーズの映画化に伴い、本と映画の両方をアピールするディスプレイを募ったもの。春休みに入る前、司書の森川久仁子教諭からフェアの情報を聞き、当時、委員長だった野村英生さん(3年)が「面白そう、挑戦しよう!」と他のメンバーに呼びかけた。
 
応募には、ディスプレイの写真と制作のコンセプトを書類にまとめて提出する。メンババーは春休みを使って、普段から新着図書などを紹介している図書室前のショーケースで制作を開始した。しかし6日目、ほぼ完成して「明日は写真を撮ろう」というころ、色合いやバランスなどをめぐり、誰からともなく「もっと工夫できる。やり直そう!」との声が。

“救世主”になったのは、美術部員でもある鈴木悠乃さん(2年)だった。「部の友達も巻き込み、色使いを考えたり目線の高さにいちばん見てほしい情報を置いたり。皆で力を合わせました」ディスプレイを見た生徒が興味を持ってくれるよう、映画のストーリーとリンクするように原作のシリーズ本を並べたり、著者の他の小説も展示。「本の面白さを伝えたい」との思いが伝わる工夫が評価された。

見て触れて本を選ぶ、選定をめぐり議論も
図書委員会では、1カ月に1回ショーケースの展示替えをするほか、貸し出し・返却などのカウンター当番、話題の本や図書委員会の活動を紹介する新聞『読む読も』を隔月発行している。また、長期休暇を利用して有志で図書の買いつけにも出向く。実際に手に取って、文字の大きさやイラストを見たりページをめくったりして、納得のいく本を選ぶ。それぞれが多様な本を選び、選定をめぐって議論にも時間を費やす。
 
メンバーは口々に「仲間が選んだ本を読んで、新たな分野に興味がわいた」と言う。委員長の青木結さん(2年)は、「ディスプレイや本選びの質を上げて、さらに利用者を増やしたい」と意気込んでいる。

 
(写真上)「見たら読みたくなる仕掛けをいつも考えています」と櫻井康平さん(3年・左端)
(写真下)受賞作。親しみやすいようにアニメのポスターも展示