Column:Interview
2013年7月1日号
北海道キャンパス 陸上競技部
道内負けなしの強さの秘訣
地域に合った指導で力を伸ばす


5月17日から19日まで行われた北海道学生対校選手権大会(北海道インカレ)で、男子総合5連覇を達成した北海道キャンパス陸上競技部。短距離の馬場友也選手(大学院国際地域学研究科2年)が4冠に輝くなど、22種目中9種目を制した。部員8人の女子も総合3位と奮闘。広川龍太郎監督(国際文化学部准教授)が着任して創部した2005年以来、北の大地で輝き続ける強さの秘訣とは――。

「先輩が築いてきた連覇へのプレッシャーはありましたが、個々が結果を出せばついてくると思った」と増野太郎主将(国際文化学部4年)は振り返る。今年の札幌は例年より雪や雨が多く、調整が遅れる選手もいた中で成し遂げた優勝だった。

05年に部員3人で始動した同部は、今や男女合わせて59人を抱える。練習は週5日。そのうち1日は全体練習にあてるが、それ以外はブロックごとや個別に立てたメニューに取り組んでいる。「“勝たねばならない”ではなく、“勝つためにはどうしたらいいだろう?”と問いかける。メニューも細かくは指示しません」と広川監督。大会までのカウントダウンが書かれた用紙に、選手自身が考えてメニューを書き込む。「もちろん相談には乗ります。下級生はなかなか来ないけれど(笑)。その分、上級生が後輩の面倒を見て、相談にも来る。そうやってだんだんと形ができてきた気がします」

よさを受け継ぎ独自の練習法も

広川監督の指導は、選手、コーチとして在籍した湘南校舎陸上競技部の植田恭史部長(体育学部教授)や、高野進監督(同)の影響が大きいという。そこに北海道の地に合った独自の練習法を取り入れている。「クロスカントリースキーの板を履いてストックを持たずに走ったり、くるぶしぐらいの雪ならそのまま走る。砂浜練習と近いですね。自分でやって練習になると思えば、何でも取り入れます」

部に在籍して6年目の馬場選手は、「走り込みの量は多いです。室内での練習も工夫してやっています。年々質は上がっていると思う」と話す。また、湘南校舎時代の教え子である走り高跳びの江戸祥彦さんが外部コーチとして指導にあたり、付属第四高校出身の近藤陽介トレーナーが選手の体をケアする。広川監督は、「その時々でたくさんの人に支えられ、助けてもらって今がある。巡り合いに感謝ですね」と笑った。

6月15、16日の北日本学生対校選手権大会でも、男子4種目を制した。「選手には全国大会で自己記録を伸ばしてほしい。今後も“北海道で頑張りたい”という高校生たちが活躍できる場を作りたい」

 
(写真上)北日本インカレの4×100メートルリレーでトップでゴールに飛び込んだ馬場選手
(写真下)創部から指揮をとる広川監督