Column:Interview
2013年8月1日号
W杯経て夢の五輪へトライ

バレーボールから転向
女子7人制ラグビー日本代表
藤朱里選手(体育学部2006年度卒)

「とにかくオリンピックに出たい。そのために全力でトライを狙っていく」。女子7人制ラグビー日本代表「サクラセブンズ」として6月29、30日にロシアで開催されたワールドカップに出場した藤朱里選手。セットプレーでの強さを買われ、全4試合で起用された。試合はイングランドやフランスなど強豪国相手に4戦4敗と悔しい結果に終わったが、2016年のリオデジャネイロ五輪から正式競技に採用された7人制ラグビーへの出場を目指して奮闘中だ。
 
もともとはバレーボール選手。東海大学在学時は女子バレー部に所属し、4年時には主将も務める。卒業後に所属したVチャレンジリーグ(V・プレミア2部)の日立リヴァーレでは、09―10 年シーズンのリーグMVPにも選ばれた。しかし、夢だった“五輪出場”へは限界も感じていたという。「ある程度の活躍はできたけれど、身長が168センチしかない自分が代表に入るのは難しい」
 
引退して指導者の道に――そんなとき、偶然ラグビーと出合うことになる。「大学時代に東海大ラグビー部のトレーナーをしていた友人から“絶対向いてる”と勧められたんです。格闘技が好きなので、似た要素もあるかな、と(笑)」。10年に日立を退団。五輪への採用を受けて日本協会が選手の発掘・育成を目指した強化プログラム「セブンズアカデミー」のセレクションに見事合格を果たした。「最初はルールもわからなかった」と言うが、バレーで培った身体能力を生かし、すぐに日本代表にも選出。他競技から転向したアスリートが多数所属するクラブチーム「Rugirl-7」では主将も務める。
 
リオ五輪のアジアからの出場枠は1つのみと狭き門だが、藤選手は夢と楕円球を追い続ける。「スポーツは多くの人に希望や感動を与えるものだし、注目の大きい五輪でこそそれが可能。夢の実現に向けて、これからもチームの勝利に貢献できる選手を目指していきます」 (や)
 
ふじさき・あかり 1984年長崎県生まれ。蟾愬秬鑪研究所勤務。身長168センチ、体重71キロ。ポジションはプロップ。得意プレーは「バレーのジャンプ力を生かした空中戦」。