News:学生
2013年9月1日号
もう一つの“東海大ソーラーカー”
活動再開し聖地・鈴鹿へ
熊本 チャレンジセンター「メカトロマイスター」

もう一つの“東海大ソーラーカー”が鈴鹿に帰ってきた――熊本校舎で活動するチャレンジセンター「メカトロマイスター」ソーラーカーチームが、8月2、3日に三重県・鈴鹿サーキットで開催された「ソーラーカーレース鈴鹿」に出場。5時間耐久レースのドリームクラスで9チーム中9位となったが、12年ぶりの出場で完走を果たした。

熊本校舎では、1996年に当時の九州東海大学工学部の学生、教職員が「九州東海大学ソーラーカープロジェクト」を結成し、マシン「Nextage」を製作。同大会などで活躍してきた。しかし、参加学生の減少などで2004年を最後にプロジェクトの活動は休止となり、大会への出場もかなわなかったという。「もう一度鈴鹿に挑戦しよう」と、活動を再開したのは昨年度。有志の学生や教員が復活に向けて、保存してあった「Nextage」の整備を再開した。

「東海大のソーラーカーといえば湘南校舎のライトパワープロジェクト。でも、かつては熊本も全国クラスで活躍してきた。復活を果たして意地を見せたい」とプロジェクトアドバイザーの清田英夫教授(基盤工学部)。チームリーダーの仲田祐己さん(産業工学部3年)らと呼びかけてメンバーを募り、今年度に入り、「メカトロマイスター」としてチャレンジセンターの採択を受け、本格的な活動が始まった。

国内最高峰の大会でトラブルなく完走
熊本校舎のチームとしては12年ぶり5回目の出場となった今大会。全国から高校、大学、社会人によるチームが集う国内最高峰のソーラーカーレースだ。マシン規格に合わせて5つのカテゴリーがあり、5時間耐久と4時間耐久の2つに分かれてレースを実施。国際レーシングコース(5807キロ)の周回数を競う。チームは、「東海大学熊本ソーラーカープロジェクト」として、上級者クラスであるドリームクラスにエントリー。期間中は6人の学生メンバーと清田教授、佐松崇史教授(基盤工学部)ら教職員が現地入りした。

車検では競技規則に合わせてマシンを改修する必要が生じるなど困難な場面もあったが、学生たちの必死の努力や別のチームで活動する九東大時代のOBらの協力もあり無事本戦に進んだ。スタート直前にもブレーキランプが点灯しないといったトラブルが起きるも、仲田さんが冷静に周回を重ねる。大きなトラブルもなく、後半はドライバーを倉岡秀行さん(産業工学部2年)に交代。最後はバッテリーが持たずコース途中の充電スポットに停車しながらの走行となったが、5時間のレースを無事に走りきった。

「本当に準備不足で一時はレースに出場できないかと思いましたが、周りの方々の協力で憧れの鈴鹿を走ることができました」と仲田さんは充実の表情。清田教授は、「課題や反省点も多くありますが、学生たちには今回の経験を生かして次につなげてもらいたい」と期待を寄せている。

(写真)「Nextage」は1998年、当時の九州東海大学ソーラーカープロジェクトが製作した。チームでは、「上位を狙えるようになるため、改造を重ね、新車の開発も視野に入れていく」と意気込んでいる
 
熊本ソーラーカー“鈴鹿”奮闘記

▼車検通過に向けて炎天下で懸命の整備。ペダル位置やコックピットを守るロールバーなど、改善を指摘された部分を修正する




▼緊急時に規定の時間内でマシンから脱出できるかも、車検時の大事な検査項目。ドライバーの仲田さんも、時間に間に合わせようとジャンプ



▼ブレーキランプのトラブルでスタート時刻に間に合わず、ピットからのスタートに。それでも、憧れの鈴鹿にNextageが戻ってきた




▼無事に5時間を走りきり、24周を記録した。「来年は上位に入れるようしっかりと準備したい」とメンバーたちは前を見据えている