News:教育
2013年10月1日号
サイエンス・マイスター育成プログラム
充実のプログラムを通して
科学者としての視野を広げる

ハワイでの海外研修を初開講

世界で活躍できる研究者を目指して――理工系分野で高い意欲を持つ学生に対して、幅広いカリキュラムを開講する副専攻「サイエンス・マイスター育成プログラム」の「サイエンス海外研修」が9月8日から15日まで、初めて開講された。アメリカ・ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)やハワイ島を学びの舞台に、11人の学生が英語でのプレゼンテーションや研究施設での研修などに取り組んだ。

「サイエンス・マイスター育成プログラム」は、国際的に活躍できる科学技術者や研究者になり得る人材を育成することを目的に、2011年度から始まった副専攻科目の制度。最先端の分析機器の使い方を学ぶとともに、さまざまな課題を科学的に分析・発信できる力を養う。
 
「サイエンス海外研修」は、このプログラムの集大成ともいえるサマーセッション科目だ。海外での語学学習や科学施設の視察、研究者との交流などを通じて、英語力の向上や幅広い視野の習得などを目的としている。研修には、同副専攻科目の履修状況や成績などで選抜された、工学部や理学部の学生11人に加え、ティーチングアシスタントとして大学院生5人が参加した。

引率した理学部の冨田恒之講師は、「さまざまな学科の学生が参加することから、自分の専攻以外への興味を広げるとともに、科学のつながりを実感する機会にもなったのでは」と話す。

伝わる英語を習得、理系の壁をこえる機会

現地でのプレゼンでは、HTICの教員らの指導を受けながら、各自の専門分野や課外活動からテーマを決めて準備してきた原稿を修正した。濱祐太郎さん(工学部3年)は、「ゆっくり大きな声で話す、専門用語はなるべく使わないなど、正確に伝えるためのスキルも教わりました。研究者にとっての語学の重要性をあらためて実感しました」と話す。

また総合教育センター元教授の比田井昌英非常勤講師の引率で、国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡も見学。望遠鏡は現在、3年に1度の大規模メンテナンス中で、反射鏡表面のメッキ再蒸着後の作業中だったが、観測所の特別な配慮で見学が実現。「蒸着の方法も興味深く参考になる」と理工系の学生ならではの視点で学びを深めた。

「将来は研究者の道に進みたいので、イメージを膨らませる機会になりました」と話すのは東海林千尋さん(理学部3年)。濱さんも、「研修を通じて他学科の仲間もでき、視野の広がりを実感できました」と充実の表情で語る。冨田講師は、「HTICの協力もあり、充実したプログラムになりました。今後も多くの学生に参加してもらいたい」と話している。

 
(写真上)国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡を見学。引率した比田井非常勤講師は、「観測所は現在望遠鏡のメンテナンス中だったが、特別なご配慮で見学を受け入れてもらえた。貴重なフィールドワークの機会になった」と話す
(写真下)学科や課外活動などで得た課題について英語でプレゼン