News:学園
2013年10月1日号
モスクワ国立大との交流が40周年
松前副総長にモスクワ大が名誉教授の称号を授与

ロシアのM・V・ロモノーソフ記念モスクワ国立大学(モスクワ大)と東海大学の交流が40周年を迎え、8月28日から9月3日にかけて多数の学園関係者がモスクワを訪問。9月2日には、松前義昭副総長にモスクワ大から名誉教授の称号が贈られた。

モスクワ大と東海大は1973年に両国の大学として初めて学術協力協定を締結して以来、学術やスポーツなど幅広い分野で交流を重ねてきた。今回の称号は、これまで培われてきた交流の成果と、松前副総長の教育研究活動の功績に対して贈られたもの。

モスクワ大の入学式の席上で行われた授与式では、2000人の新入生や学園関係者らを前にビクトル・サドーヴニチィ総長が両大学の交流の歴史や意義を紹介した後、松前副総長に名誉教授記と記念メダルを授与した。松前副総長はスピーチで、自身が取り組んできたソーラーカーの研究や東海大の歴史を紹介しつつ、「若者の育成を通じて両国の関係がさらに緊密になるよう努力を続けていくためにも、大切なパートナーとしてモスクワ大とともに手を携えていきたい」と語った。
 
なお期間中には、学術シンポジウムや同窓会ロシア支部の総会も開催。学園校友会視察旅行の研修団も、モスクワやサンクトペテルブルグを訪れた。

教育・スポーツなど幅広い分野で日本とロシアの絆を深める

モスクワ大と東海大学が学術協力協定を締結した1973年当時、冷戦時代のただ中にあった両国にはほとんど交流がなかった。このような時代にあって松前博士は、「相互に正しい理解に到達することこそが国際間の問題解決のカギである」との考えのもと、66年から国際交流団体「日本対外文化協会」の会長として、学術や文化交流に尽力。民間交流を続け、両大学による交流の道を切り開いた。

以来40年にわたる交流を通じて、両大学間で約1000人の留学生を相互に派遣し、卒業生の多くは外交官やビジネスマン、通訳などとして各界で活躍。今年度も東海大から5人の学生が、モスクワ大からも5人がそれぞれ留学している。
 
80年代以降には学術やスポーツの分野にも交流を拡大。各国の研究者による学術シンポジウムを共同で開くほか、89年にはモスクワ大の敷地内に「松前重義記念スタジアム」を寄贈し、以来10回にわたり国際学生野球大会を開催するなど、学術やスポーツほか幅広い分野で連携を深めてきた。

さらなる連携に向け今後の計画も議論

山田清志副学長(国際本部本部長)はこれまでの成果を「さまざまな機会を通じて人と人の信頼関係を培ってきた40年だった」と振り返る。今回の訪問では、9月2日にモスクワ大のビクトル・サドーヴニチィ総長と松前義昭副総長をはじめとする両大学の関係者が懇談するなど、今後の交流に向けた意見交換も実施。モスクワ大の物理学部と東海大理学部による連携などについて議論が交わされた。

山田副学長は、「これまで培ってきた信頼関係を大切にしつつ、学術分野での交流をさらに活発にし、これまで交流実績のない学部や他大学とのネットワークづくりにもつなげていきたい」と語っている。

 
(写真上から)
▽モスクワ大・サドーヴニチィ総長(左)から名誉教授記が授与された
▽モスクワ大のサドーヴニチィ総長と松前副総長ら両大学関係者が今後の展望を語り合った
▽1974年にモスクワ大から派遣された第1期研修生
▽8月31日には東海大の関係者が松前重義記念スタジアムも視察した