News:学生
2013年10月1日号
幼稚園で草木染め教室
植物の持つパワーを伝える

教養学部の学生有志が9月5、6日の2日間にわたり、神奈川県秦野市のしぶさわ幼稚園で、「草木染め体験―身近な植物を活用し染色してみよう―」を初開催。年長の園児60人が、運動会で使う手ぬぐいを染めた。企画したのは人間環境学科自然環境課程の藤吉正明准教授のゼミ生9人。全員が教員を目指す4年生だ。藤吉准教授の縁で、草木染めの楽しさを同園の池田真理子園長に伝えたことがきっかけとなった。

学生たちは、「身近なものに興味を持ってもらおう」と園庭の植物を使うことを提案。約40種類を学内で試し、使用する3種を決めた。また、ポイントを記した指導書を作成したほか、7月25日には教員向けの藍染め体験講習会も実施した。

集中力を発揮する園児、鮮やかな色の変化に歓声
9月6日の体験では、園児をサポートする役と道具を準備する役に分かれて担当した。初めに紙芝居を使って草木染めの方法を説明。その後、園児たちはツツジ、ビワ、トウカエデの各班に分かれて園庭で葉を摘み、染液を抽出。さらに、絞り染めにするため、手ぬぐいをねじりながらビー玉をくくりつけた。田末侑さんは、「園児たちの集中力や器用さには驚かされた」と振り返る。

濃染液、金属を薄めた媒染液と漬け込むに連れ、色が鮮やかに変化する様子に目を丸くする園児たち。最後に手ぬぐいを広げると、桃・黄・黒に染まった布に模様が現れ、歓声が上がった。「楽しみながら植物の力を実感できる素晴らしい体験だった。園児たちの目の輝きが違っていた」と池田園長。リーダーの平野夏美さんは、「金属を使うので、安全面には特に配慮した。子どもたちに喜んでもらえてホッとした」と話す。藤吉准教授は、「調査するだけでなく、知識を伝え、役立てるというのが本学部ならではの特色。今後も実践活動を通じた学びを継続していきたい」と語った。

 
(写真上)水洗いした後、手ぬぐいにくくりつけたビー玉を外していく。「なかなか取れないよー」
(写真下)「うまくできたよ」「すごいでしょ」「見て、見て!」と口々に話した