特集:キャンパス展望
2011年1月1日号
一度、「海洋学部」に行ってみよう!
清水教養教育センター 中山隆雄教授

「海洋学部? 東海大学の発祥の地、清水にあるんでしょう!?」。ここまでは東海大学の学生の多くがそう言ってくれるでしょう。では、海洋学部って? 海洋学部生って? 清水ってどこ? 行ったことある?突き詰めるとあまり知らない、という東海大生がいたらあまりにも寂しいので、今回は私と海洋学部、私の周りの海洋学部をほんの一部ですが紹介しましょう。

プロフィルに書いたように、私は「湘南校舎」ができて間もないころ湘南校舎の理学部学生でした。理学部、工学部、文学部、政治経済学部……総合大学らしく種々の学部がありましたが、私にもやはり海洋学部の印象は残念ながら薄かった。グライダー部の友人がいて、今の三保の飛行場のところで夏の合宿をしてきたことを話していたことを思い出します。「清水校舎のある三保は、海がきれいで富士山が波の向こうに見えてさ」。しきりに行こう行こうと誘ってくれましたが、機を逸して学生時代にこの地を訪れることはありませんでした。そのとき清水に来さえしていれば、当時の海洋学部生と大いに語り合い、人生が変わるほどの体験ができただろうに、と残念でなりません。

なぜなら、私が勤めている海洋学部は、それほど魅力的で大きな存在だからです。アメリカ企業に3年、日本の企業に24年の研究生活を経験して、2002年から海洋学部の基礎教育部門で「化学」を担当しています。あれから9年、海洋学って! 海洋学部生って! 清水の三保って!とあらためて考えると、返す返すも悔やまれる。若いときに今のような経験をしていたら、私の人生はまったく変わっていたに違いない。

海洋学は海を総合的に研究する学問。しかし、ここにはとんでもなく大きな研究の対象があります。宇宙ができて、地球が生まれ、しばらくして海ができます。生物は海で発生し、オゾン層ができてから陸上に進出してきました。海は生物の母でもあり、地球の気象、環境を支配し、表面の71%を占める海、その深海にはいかほどの海洋金属資源と海洋生物資源が存在するのか、などなど考えると胸がわくわくします。

そんな思いを引き下げて、入学してきた学生が集まっているところが海洋学部です。目の前に駿河湾、その波の打ち寄せるその向こうに富士山が白い雪をかぶって絵のような風景です。マリンスポーツが得意な学生は多くいます。サーフィンにカヤック、潜水してかわいい小魚を捕獲して、下宿の部屋いっぱいの水槽、自分は部屋の隅っこで小さくなって眠る。海の好きな個性的な学生がたくさんいます……。きりがないのでやめますが、なにしろ研究対象に事欠かない、わくわくする魅力的な場所です。東海大生諸君、できるだけ早い時期に海洋学部に来てみては?副専攻、夏の集中授業、建学祭に来てみる手もあるね。

私は今、「三保を活性化させよう」と立ち上がったチャレンジプロジェクトのアドバイザーを務めています。海洋学部生が中心になってこの三保半島を、活気にあふれ楽しく魅力ある場所にする活動を全力で応援していこうと思っています。

 
なかやま・たかお 1945年静岡県生まれ。東海大学理学部化学科卒業。工学博士(東京工業大学)。専門は機能性材料の応用。