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2013年10月1日号
箱根駅伝への道
1カ月早く始めた夏季合宿 
万全の準備で予選会に挑む


箱根駅伝出場を目指す、陸上競技部駅伝チームを追った

昨年10月、東京箱根間往復大学駅伝競走の予選会で、東海大はまさかの12位に沈んだ。40年続いた本戦出場は途絶え、その場に泣き崩れた選手たち。あれから1年。“箱根駅伝出場”を最大目標に掲げたチームは、再び前を向いて走り出している。

今年の夏季合宿は例年より1カ月早くスタート――とはいえ7月の平日は授業があるため、毎週末、長野県・白樺湖周辺で短期合宿を張った。「昨年の反省を受けて、夏本番に向けた準備期間にしたかった」と両角速(はやし)監督(体育学部准教授)は振り返る。4月から続けている30キロ走などで持久力強化を図った。

スポーツ医科学研究所の寺尾保所長の助言と協力を受けて、高地から低地へ、合宿地は昨年と逆ルートをたどった。8月前半は白樺湖、長野県・菅平高原で全体合宿を行い、後半から9月にかけては、選抜チームが菅平と北海道・紋別で、育成チームが長野県・富士見高原と福島県・裏磐梯で練習に励んだ。

高地ではゆっくりしたペースでも心肺機能に負荷をかけることができるため、足にかかる負担が少なく、けがも減らせることが大きな理由だ。徐々にペースを上げ、本番が近づくにつれ低地でスピードを重視した練習を積んだ。メーンはここでも30キロ走。「例年の数倍の本数を走った」という練習は、すべて箱根路を見据えてのものだった。

経験豊富な元村大地選手(体育学部4年)や中川瞭選手(同3年)に加え、合宿を終えての注目株筆頭は吉川修司選手(同)。1年時に全日本大学駅伝対校選手権大会でデビューを飾るなど実力十分ながら、これまで何度もけがに泣かされてきた。今年はここまで順調に合宿メニューをこなしているだけに、“復活”に期待だ。また両角監督は、廣田雄希選手(同1年)、土屋貴幸選手(同)らにも「1年生らしく勢いを持って走ってくれれば」と期待を寄せる。主に育成チームを指導した吉川元・コーチ(東海大職員)が、「どの選手も箱根を見据えて練習を積んできた。力のついてきた選手もいる」と話すとおり、層も厚みを増している。

予選会は、陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園までの20キロで、各大学10人の合計タイムを争う。90回の記念大会となる今年度は3校増の上位13校が本戦に駒を進める。選手たちは最終調整に励みながら、10月19日の号砲を待つ。

 
(写真)雨上がりの湘南校舎で練習に励む吉川選手