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2013年11月1日号
駿河湾で望星丸洋上セミナー
富士山の世界文化遺産登録を記念

「望星丸から眺める三保松原と富士山 洋上セミナー」が、10月20日に駿河湾沖で開催された。清水校舎(海洋学部)がある三保松原を含む「富士山」が、今年6月に世界文化遺産に登録されたのを記念して、東海大学が企画したもの。当日はあいにくの雨天にもかかわらず、多数の応募者の中から抽選で選ばれた地域住民70人が参加した。

このセミナーは、文部科学省「平成25年度 地(知)の拠点整備事業」(大学COC事業)に採択された東海大学の取り組み、「To-Collabo プログラムによる全国連動型地域連携の提案」の一環で実施された。東海大学の海洋調査研修船「望星丸」に乗船して、駿河湾洋上から富士山や三保松原を眺めるとともに、海洋学部の教員による勉強会や海洋観測などを行うことを目的としている。

清水港鉄道岸壁から望星丸に乗船した参加者たちは、学生食堂で行われた開講式に出席。山田清志副学長が、「一般市民の方を対象にした洋上セミナーは、本学としては初の取り組み。今年度から文科省の大学COC事業に採択されたこともあり、これまで以上に地域の皆さまに望星丸を活用していただきたいと考えています」と語った。

講演や観測実験など船内での時間を満喫

出港後に行われたセミナーでは、海洋学部の東惠子教授による「清水港の働きと景観」と根元謙次教授による「海岸浸食」をテーマにした講演をはじめ、水深1200辰泙任凌絏垢箟分濃度の変化を探る観測実験、船内見学やロープワーク体験などの多彩なプログラムを実施。ランチタイムには、サクラエビやしらす、三保産サツマイモといった清水三保の食材を使った海洋学部オリジナル特製弁当を、おいしそうに味わう参加者の姿が見られた。

閉講式では海洋学部の千賀康弘学部長が、「今日一日の体験を通じて、海の楽しさ、調査研究の難しさを少しでも皆さまにご理解いただけたと思います。今回の反省点を生かし、今後も同様の取り組みを続けていきます」とあいさつ。修了証と記念品が、参加者全員に授与された。

参加者からは「残念ながら悪天候で富士山を見ることはできませんでしたが、楽しくてあっという間に時間が経ってしまいました」「先生方の講義がとても面白かった。このようなセミナーを、またぜひ開いてほしい」などの感想が聞かれた。

 
(写真上から)
▽かき氷のカップを深海に沈めて、水圧の強さを体感した
▽雨の中、かすかに見える三保松原や安倍川河口を眺める参加者たち
▽望星丸で実習中の学生からロープワークを学ぶ