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付属諸学校

2013/11/01

大舞台を目標に走り続ける

目指せ都大路
付属高ランナーたちの挑戦


京都市を舞台に高校日本一を争う全国高校駅伝競走大会。〝都大路〞を駆け抜けるこの大会は、高校生長距離ランナーの憧れの舞台だ。12月22日の本戦に向けて、10月から各地で予選会が開催されており、付属各校も出場権を目指してチーム強化を図っている。今年度から新たな指導者を迎えて奮闘する3校と、都大路常連の山形高校を追った。(10月25日記)


【第五高】トヨタ九州と連携、大牟田高を止める!?

付属第五高校(宗像市)の陸上競技部に今年1月、同市を拠点に活動する縁で、トヨタ自動車九州で選手として活躍した植木大道男子コーチ(第五高職員)が着任。実業団のノウハウを生かした指導を展開している。「選手の体つきも変わってきましたし、平均タイムも上がっている。指導経験はないのでわからないことも多いのですが、田代監督(=修一・第五高教諭)と相談しながらメニューを組んでいます」
 
第五高は08年に部員不足で県予選を欠場したものの、09年の28位から年々順位を上げて昨年は7位に。都大路に27年連続出場している大牟田高校の壁は厚いが、「来年以降勝負するためにも、今年は昨年のタイムを5分縮めて、2時間13分30秒を目指したい」と田代監督。本田一成主将(3年)は、「選手の意識も高まっているし、本番が楽しみ。成果を試したい」と意気込んでいる。
 
また女子も12年ぶりに県予選に出場する。福岡・河東中学校を全国中学校女子駅伝出場に導いた赤星敏典女子駅伝監督(第五高教諭)を迎え、2年前の全中駅伝に出場したメンバーもそろう。狙うは男女そろっての県予選上位入賞だ。

【翔洋高】両角監督の指導受け、高大連携で選手強化
付属翔洋高校(静岡市)の陸上競技部では、東海大陸上競技部駅伝チーム・両角速監督(体育学部准教授)の佐久長聖高校時代の教え子にあたる原田徹コーチ(翔洋高教諭)が4月に着任した。「基本的に両角先生とメニューの組み方は同じです。高校、大学の7年計画で選手を育てていきたい」と語る。現在部員は男子8人。今夏は第五高などとともに付属高の合同合宿に参加し、両角監督から指導も受けた。

昨年の県予選は43位に沈んだだけに、「20位以内が目標。都大路までは5、6年かかると思いますが、個々の成果を積み重ねていけばチャンスはある」と、着実に一歩ずつ進んでいく。

【熊本星翔高】異色の駅伝チーム、熊本で旋風を起こす
卓球、野球、バスケットボール……付属熊本星翔高校陸上競技部の長距離選手は、ほとんどが中学までの陸上経験がない。そんな〝異色のチーム〞に今年4月から着任したのが谷永雄一女子駅伝監督(熊本星翔高教諭)だ。
 

昨年度の箱根駅伝で総合優勝した日本体育大学でアンカーを務めた実力者だが、経験を押しつけることはしない。現在部員は男子7人、女子2人のため男女一緒に指導しており、自身も現役ランナーであることから練習にも積極的に加わる。三山智弘選手(3年)は、「ついていかなくてはと思って一緒に走るうちに、実力も自信もついてきた」と成長を実感している。
 
「今年の県予選では男子は15位以内、女子は3区以降は他の部活動から選手を借りるので、2区までで10位以内を目指す」と谷永監督。翔洋高と同様、虎視眈々と戦力強化を図っていく。

【山形高】12回目の出場狙う、渡邉主将に注目
山形高校男子陸上競技部は、2年連続12回目の都大路出場を狙う。一昨年の県予選では酒田南高校に同タイムながら僅差で敗れており、田宮健監督(山形高教諭)は、「今年も厳しい戦いになる」と予想する。今年度ここまで両校が出場した2度のレースは1勝1敗。それでも、「順調に力を出してくれれば優勝は見えてくる。距離の長い1、3、4区がポイント」と田宮監督。
 
昨年度の都大路を経験した渡邉貴主将(3年)と蜂屋瑛拡選手(同)が残り、ルーキーの森優太選手も実力十分。ここまで2度の駅伝で1区を任された渡邉主将は、共に1ケタ順位でタスキをつなぐなど〝先行逃げ切り〞へ好調を維持している。都大路での2時間8分台を目指して、まずは10月26日の県予選に挑む。

 
(写真上)第五高の選手たちは学校の近くで練習に励む
(写真下)何か一つでも多く吸収しようと、谷永監督(左から2人目)の話を熱心に聞く熊本星翔高の選手たち。中学まで野球部だった宮原和親長距離主将(1年)は、「最初はアップでバテていたけれど、今は余裕を持って走れるようになった。卒業するころには『熊本星翔高の陸上部は強い』と言われるようになりたい」と語った

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