News:教育
2013年12月1日号
【航空宇宙学科】衛星プロジェクトがコンテストで高評価
衛星の設計に挑戦
独自の衛星打ち上げへ第一歩


人工衛星開発を目指す高校生や大学生を対象とした「衛星設計コンテスト」(共催=日本機械学会など)の設計の部に、工学部航空宇宙学科の「東海大学衛星プロジェクト」が初出場。11月9日に神奈川県相模原市で開催された最終審査会で「地球電磁気・地球惑星圏学会賞」を受賞した。

このコンテストは、宇宙開発のすそ野を広げることを目的に毎年開催。設計、アイデア、ジュニアの3部門で構成されている。特に設計の部は過去の受賞団体が考案した衛星が実際に打ち上げられるなど、衛星開発を目指す者の登竜門となっている。今年は同部門に8チームが出場した。

衛星プロジェクトからはプロジェクトマネジャーの小林正和さんら大学院工学研究科航空宇宙学専攻1年生と航空宇宙学科4年生計10人が設計した、地球周辺の磁場を観測しマップを作成する衛星「Pyxis」を応募した。小林さんは、「大賞は逃したけれど、結果を残せてよかった」と話す。

同プロジェクトは2007年に小型衛星「かがやき」の開発を目指して設立。09年には打ち上げに成功し、翌春には開発に携わった学生も卒業して、一つの区切りを迎えた。「後に残ったメンバーで議論を繰り返し、見つけた目標がこの大会だった」と草野悠太さん(大学院工学研究科1年)。学生たちは、あらためて衛星開発の基礎を勉強することから始め、昨年4月からはアドバイザーの中篠恭一准教授と専門書を細かく読む輪読会も行ってきた。

昨年11月に設計コンセプトを決定。構造やセンサーなどの担当を決め、必要な性能や部品を検討、設計図や仕様書を製作していった。近藤圭佑さん(同)は、「意見がぶつかり、会議が紛糾することもしばしば。学科の先生方にも助言をもらって修正を重ねた」と振り返る。7月には設計解析書にまとめて大会事務局に提出。専門家による選考の結果、最終審査会に進む4団体に選ばれた。学生たちは、「この結果は、今後への第一歩。独自の衛星を打ち上げることを目指して、頑張っていきたい」と意気込んでいる。

 
(写真上より)
▽最終審査会では、自作した衛星の模型を前に発表。2009年当時10人だった同プロジェクトのメンバーは現在50人に増え、後輩たちも衛星開発に挑んでいる
▽プロジェクトが応募した衛星「Pyxis」の模型 
▽コンテストに出場したメンバーたち