特集:東海大生200人に聞きました
2013年12月1日号
就職活動にSNSを使いましたか?
メリット、デメリットを理解して
就活のSNS利用は慎重に


12月1日から企業の情報公開が始まり、3年生の就職戦線もにわかに慌ただしさを増してきた。OB・OG訪問、筆記試験やエントリーシート対策などを始めている3年生も多いのでは? 本紙では、4年生200人に就職活動を振り返るアンケートを実施。定着したといわれるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用した就職活動「ソー活」についても聞いた。 (構成・編集部)









「就職活動にSNSを使いましたか?」の問いに、「はい」と答えた学生は32%。その内容のトップは、「企業や業界の情報収集」49人、次いで「就活仲間との連絡や情報交換」24人、「モチベーションアップにつなげるため」15人だった。
 
中には、「企業のフェイスブックに友達登録して情報を収集。就活仲間とラインやツイッターで情報を交換した」(健康科学部・女子)、「就活仲間とグループディスカッションや面接の内容を共有し対策を練った」(情報通信学部・男子)など使いこなした学生も。
 
一方で、企業への自己アピールや、「ソー活」のメリットといわれる検索機能を生かしたOB・OG訪問についても質問したが、該当者はわずか。「自分の個人情報がすべて明らかになってしまうのが怖くて使わなかった」(体育学部・男子)など慎重な声もあった。また、アンケートでは「就活までに準備したこと」についても質問。その結果、「キャリア支援課との相談」が94人にのぼり、実際に足を運んで情報収集した学生も多かったことがわかった。
 
いよいよ就活本番。先輩の声を参考にしながら、信頼できる大人に相談するなど、実際に向かい合ってコミュニケーション力を磨くことも忘れずに。

「ソー活」についてどう思う?
情報収集や情報交換に
▽他大学の就活仲間と情報を交換するためにSNS内にグループを作成。志望の業界について深く知ることができた(情報通信学部・男子)
▽企業のホームページには載っていない情報も得られるところが利点(海洋学部・男子)
▽企業の新しいニュースもその日のうちに知ることができるので、説明会や面接前には必ず情報をチェックした(農学部・男子)
▽「いいね!」を押すだけで、企業の情報がニュースフィードに出て便利(教養学部・男子)
▽企業の情報がタイムラインに随時流れてくるので、情報が得やすかった(観光学部・男子)

励まし合い、モチベーションアップ!
▽企業の採用活動がリアルタイムにわかり、モチベーションアップにつながった(政治経済学部・男子)
▽空いた時間に、面接でよく聞かれる質問を見て勉強した(工学部・女子)
▽就活生の体験がその人の文章で読めて身近に感じる(理学部・男子)
▽周りの状況がわかり、自分のやる気も上がった(情報通信学部・男子)

デメリットは?
▽本来の自分とSNS上の自分とが一致しなくなる(教養学部・男子)
▽ほかの人の意見に左右されて自分の考えがわからなくなることもあった(工学部・男子)
▽誰でも情報を発信できるため、うその情報も入手してしまう(体育学部・男子)

こんなことに注意を!
▽いろいろな人が利用しているので、自分が志望する企業に対する批判的な意見が出ていることも。情報に振り回されないように(教養学部・男子)
▽うかつな発言や行動をしないよう気をつけた(体育学部・男子)
▽どうでもいい会話ばかりしてしまった(総合経営学部・男子)

振り返って感じたのは……
▽企業が更新した記事に、友人がすぐに「いいね!」を押す様子を見ていて、SNSに振り回されている感じがした(工学部・男子)
▽「内定いただきました」の投稿に焦りを感じた(理学部・男子)
▽SNSには時間的な制約がないので、切り替えが大変(文学部・男子)




あくまで情報収集の一手段に
株式会社ディスコ採用広報カンパニー学生広報グループ
グループ長 山砥(やまとぎ)敏宏さん


就職活動にSNSを使う場合は、自分の情報管理に注意が必要です。企業の採用担当者など誰が見るかわからないネット上では、日ごろのプライベートな内容や言葉づかいも見られる可能性があるとの意識が必要です。
 
仲間同士で就活の情報共有に使うこともあると思いますが、周りと同じように動いているからと安心してしまうのも危険です。また、ネット上では脚色されている情報も多く、うのみにせず見極める能力も求められます。SNSはあくまでも情報収集の一手段。得たものを実際の活動にどう生かすかが問われます。やはりよい情報は、企業の説明会などに参加し、担当者と直接会って得るもの。あいさつをきちんとして相手の目を見て話すなど一生懸命ていねいに接すれば、相手もプラスアルファの情報を教えてくれるものです。
 
企業の採用は徐々に上向いてきていますが、厳選採用の傾向はむしろ強まっています。乗りきるためには、SNSに頼りすぎず、少子高齢化や人口減少など世の中の変化に興味を持ち、仕事を通してどのように社会貢献をしたいのか自ら考えること。そうすれば、おのずと説得力のある志望動機になるはずです。