特集:東海大生200人に聞きました
2014年1月1日号
もっと先生と話してみよう
コミュニケーション能力が高まる!

同年代の友人や先輩・後輩だけでなく、多様な専門知識やユニークな個性を持った先生たちに巡り合えるのも、キャンパスライフのだいご味。先生たちと日ごろから話ができたら、きっと世界も広がるはずだ。小紙では2008年12月1日号に続いて、先生とのコミュニケーションについてアンケート。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の活用についても聞いた。 (構成・編集部)






「あなたは現在、先生とうまくコミュニケーションがとれていますか?」との質問に、「とれている」と答えた学生は42%。「どちらともいえない」39%、「とれていない」19%との結果になった。前回と比較すると、「とれている」が47%から42%に減少したものの、「とれていない」と考える学生は22%から19%へとわずかに改善。一方で、「どちらともいえない」は31%から38%に増加した。
 
アンケートでは前回に続き、「授業でわからないことや疑問に思ったことを先生に質問していますか?」と聞いた。しかし結果は、「よく質問している」または「たまに質問している」と回答した学生が合わせて78%(前回は79%)となり、ほとんど変化なし。また、「先生とどんなことを話したいですか?」との質問でも「授業や勉強のこと」と答えた学生が70%で、変化はなかった。

SNSがきっかけで親近感を持つように
また、今回は初めて「先生とのコミュニケーションにSNSを使っていますか?」と質問。結果は「はい」17%、「いいえ」83%となった。学生からは「先生とは公私を分けた付き合いをしたいから使わない」(情報理工学部2年・女子)という否定的な意見も。一方で、「始める前は先生とフェイスブックで友人になることに抵抗があったが、つながることで親近感が生まれ、授業で質問がしやすくなった」(教養学部4年・女子)との声のように、SNSが直接的なコミュニケーションのきっかけになったというものもあった。
 
「教員と積極的に話すことは、社会で求められる広い視野を養う訓練になります」とアドバイスするのは、学生と教員とのコミュニケーションの活性化を目的に「クイズラリー」を行っている法学部の石田清彦学部長。コミュニケーション能力を高めるために、あなたも思いきって先生に話しかけてみては?


学生たちの声から

こんなふうに使っている!
▽先生とは授業以外で会うことがなかなか難しいので、SNSは便利。ゼミに入ったらますます活用すると思う(観光学部2年・女子)
▽フェイスブックで近況を報告している(総合経営学部4年・男子)
▽フェイスブックを通してファイルのやりとりなどをしている(産業工学部2年・男子)
▽ゼミや授業の連絡などに活用している(文学部2年・男子)
▽普段かかわりの少ない先生とも身近に付き合うことができる(文学部2年・女子)
▽先生の研究活動を知ったり、自分の課外活動を伝えたりしている。そこで意見をもらったり会って話したりしてコミュニケーションをとっている(文学部3年・女子)
▽大学の農場の様子を教え合っている(農学部4年・女子)
▽先生に会えないときもレポートの内容を相談できる(法学部2年・男子)
▽ゼミでフェイスブックのページを作った(体育学部4年・男子)
▽フェイスブックは簡単にコミュニケーションがとれるから便利(工学部1年・女子)

使っていない理由は?
▽大学で直接話すことができるから必要ない(生物学部2年・女子)
▽ゼミでは直接聞かないとわからないことが多いから使わない(情報通信学部4年・女子)
▽私的なことも多く投稿しているので、先生方にあまり知られたくない(教養学部4年・女子)
▽学外でコミュニケーションをとる理由や話題がない(体育学部3年・男子)
▽直接会って話をしたほうが理解をしやすいし、聞きたかったこと以外でもいろいろな話が聞けるから(海洋学部2年・女子)
▽大学と私生活とのメリハリをつけたいから(工学部2年・男子)


「クイズラリー」で先生と話そう!
〜法学部の試みを紹介〜

「以下の先生方は法学の各分野を代表する著名な学者ですが、この中で東海大学の専任教員ではなかったのは?」「私がもっともよく聴いている日本のロックバンドは?」など、法学部の専任教員18人の各研究室前に張り出されたクイズ。それを見た学生が研究室のドアをノックすれば、出題した教員と話して答えがわかるかも……。
 
教員に話しかけるきっかけづくりを意図した「法学部掲示板クイズラリー」。企画の中心を担った渡邊絹子准教授は、「大教室での講義が多い法学部では、学生がゼミの担当教員や指導教員以外と会話をする機会が少ない。クイズをきっかけに、学生には個性豊かな教員がそろっていることを知ってもらい、教員には多くの学生と接する機会を増やすことで今後の指導に役立ててもらえればと考えました」と語る。
 
クイズは各教員の専門分野の問題から、普段の授業だけではわからない教員の一面を垣間見ることができるものまで、多種多様な内容が並ぶ。クイズを前に考え込んでいる学生に教員が声をかけたり、ほかの教員の出したクイズをきっかけに会話が弾んだり……。「学生と教員の間で直接的なコミュニケーションが生まれ、良好な人間関係の構築につながったと思います」と渡邊准教授は言う。
 
クイズラリーの開始は夏季休暇の前から。全問回答して応募する仕組みだが、問題数が多く、中にはかなりの難問も含まれていることから、昨年9月末の締め切りを年明けまで延長。学生たちの挑戦が続いている。石田学部長は、「さまざまな専門分野を持つ大人と丁寧にコミュニケーションをとることで、自らの視野が大きく開ける。教員は絶好の相手であり、総合大学である東海大は格好の舞台になります」と話している。

(写真)石田学部長(左)とゼミの学生たち。「わかった! でも自信ないなあ」「先生、教えてよ!」など、ゼミが始まる前にクイズの話題で盛り上がる