News:ひと
2014年1月1日号
ビブリオバトルで優勝
読書を通じて人を知り、自分自身を知った
付属仰星高校 大野夏美さん(1年)

「本は私をいろいろな世界に連れて行ってくれる。友達との友情を深められるのも本があるからこそ。なくてはならない存在です」。昨年11月10日に立命館大阪梅田キャンパスで開かれた「書評合戦ビブリオバトル関西高校生大会」(主催=活字文化推進会議)に、付属仰星高校(枚方市)の代表として出場した大野夏美さん。見事、参加20校の頂点に輝いた。
 
「ビブリオ」とは、ラテン語に由来する書物などを意味する言葉。「ビブリオバトル」は自分のお気に入りの本を5分間で紹介し、観客の投票でチャンプ本を決める。近年、全国各地で開催されており、多くの学校図書館が後押しするなど注目が集まっている。
 
大野さんが選んだのは『シャーロック・ホームズはなぜ外見だけで人を見抜けるのか?』(齊藤勇著、宝島新書)。書店で見かけ、そのタイトルにひかれて思わず手に取った。「人が何気なくとっている行動に深層心理が隠れているそうです。まゆ毛の動きだけでうそ泣きなのか、愛想笑いなのかわかってしまう。読んでいくうちにどんどん引き込まれました」
 
大会ではNHK大河ドラマを引き合いに、共感しやすいエピソードを盛り込みながら表現力豊かに語りかけた。「緊張したけれど、観客の表情がどんどん変わっていく様子にワクワクした。何よりほかの人の発表を聞いて、これまで知らなかった本に出会えたことが最高でした」
 
自他共に認める本好きは、仰星中の朝読書がきっかけだった。以来、校舎内の図書室に通うのが日課になった。社交的で誰にでも臆することなく話す性格で、クラスメートからお勧めの本を聞かれることも多いという。「ビブリオバトルをきっかけに、図書館司書の資格を取りたくなりました。本の魅力を多くの人に知ってもらいたい」

 
(写真)表彰状を手に喜びを語る大野さん