News:学生
2014年1月1日号
東日本大震災の被災者支援に取り組む
湘南「Team the SAME SKY」
岩手県大槌町の子どもたちと手づくりのクリスマス


「子どもたちと一緒に、クリスマスを過ごしたい!」。湘南校舎で活動する有志団体「Team the SAME SKY」が、昨年11月30日と12月1日に岩手県大槌町で、子どもたちとクリスマスツリーに飾るオーナメントを手づくりして交流を深めた。1年以上かけて現地との信頼関係を育み、子どもたちとふれあいを重ねてきたメンバーたちは22日に再び同町を訪れ、クリスマスパーティーを楽しむ。 (12月20日記)

東日本大震災の被災者支援に取り組んでいる「Team the SAME SKY」。現在、体育学部、政治経済学部、法学部の1年生から4年生まで18人のメンバーが活動している。2012年11月の結成以来、数人ずつ月に1度は大槌町を訪問。代表の伊藤美咲さん(体育学部4年)は30回以上現地を訪ね、被災者や支援者らとつながりを築いてきた。「東海大学や私たちの活動を知ってもらうのに1年かかりました」

今回のイベントは、そうしてかかわりを深めてきたNPO静岡県ボランティア協会が運営する「絆ハウス大槌」の協力を得たもの。メンバー15人がクリスマスツリーやオーナメント制作用の材料を携えて現地入りし、子どもたちと一緒に紙粘土のオーナメントやリースなどを作った。鏡祐太さん(同3年)は、「工作では夢中だった子どもたちが、飾り終わった途端に大はしゃぎ。12月のパーティー本番までもつのか心配です」と笑う。

子どもたちの状況に丁寧に向き合う
「ここに至るまでは大変でした」と伊藤さん。「絆ハウス」で放課後を過ごす仮設住宅の子どもたち10人とのふれあいを活動の軸に決めたものの、「初めて会ったときは、話も聞いてくれなかった」。

その背景には、津波被害で市内に5校あった小学校が1校に統合されたこと、両親が共働きになったことなど、子どもたちに想像を絶するストレスがあったことを知ったという。

メンバーは、大槌を一緒に訪れたことがあり、セラピーなどを専門とする吉岡尚美准教授(体育学部)に相談。約束ごとをつくることや守らなかったときの叱り方など、アドバイスを受けた。「“太鼓を叩いたら話を聞いて”と決めたら、面白がって聞いてくれるように。また来月会えるね、と楽しみにしてくれるようになりました」と鏡さんも振り返る。

「子どもたちと一緒に楽しめるものを」と考えて、クリスマスパーティーをすることに。費用は11月に湘南校舎でサッカー教室やチャリティーオークションを開いて募金を募った。「次は、閉じこもりがちの子どもたちをテーマパークに連れ出すことが目標です」

 
(写真上)紙粘土でオーナメント作りに奮闘中。「さあ、たくさん作るぞ!」
(写真下)クリスマスツリーの飾りつけが完成。学生も子どもたちも「やったね!」と笑顔に