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2014年1月1日号
【医学部】オックスフォード大と連携深める
アカデミックシンポを開催
国際共同試験の推進を図る


医学部が国際共同臨床試験で連携するイギリス・オックスフォード大学と昨年12月8日、東京・霞が関の東海大学校友会館で「アカデミックシンポジウム」を開催した。共同研究や国際臨床試験の促進を目的に、両大学の研究者らが研究成果を発表するもの。た、7日には同じく校友会館で両大学の関係者が懇談し、交流協定締結に向けた意見交換も行うなど、交流を深めている。

医学部は、オックスフォード大が世界各国で実施している国際共同試験「REVEAL(Randomized Evaluation of the Effects of Anacetrapib through Lipid-modification)に昨年度から国内調整として参画。日本における試験の運営を取りまとめる役割を担っている。
 
これまで、循環器内科学が専門の後藤信哉教授を中心に、伊勢原校舎に国際共同試験実施室を設置。実際に試験を行う国内医療機関とオックスフォード大との関係のコーディネートを進めてきた。

大学による試験を促進、戦略的協力体制構築へ
今回のシンポジウムには、両大学をはじめ国内医療機関の関係者など約50人が参加し、REVEALを推進するオックスフォード大臨床試験サービスユニットおよび疫学研究ユニット(CTSU)の責任者であるロリー・コリンズ卿(東海大学医学部客員教授)が特別講演を担当。オックスフォード大と東海大、医学部と協定を結んでいる武蔵野大学薬学部の研究者など、国内医療機関の担当者らが登壇した。
 

公衆衛生学を専門とするコリンズ卿は冠動脈疾患などの疾病に対して、発生前に予防するための研究の重要性について語り、「冠動脈疾患で亡くなる人と血圧の関連性など、試験結果を分析することで見えてくるものがある。リスク因子と疾病の関係性を導くためにも、年齢や人種など多様な人間が参加し、長期的に行う国際試験が重要」と力説した。
 
コリンズ卿とともに座長を務めた後藤教授は、「アカデミアによる戦略的な協力体制構築につながる議論ができた。REVEALをきっかけに、オックスフォード大や全国の病院と医学部が新たな取り組みに挑戦できることをうれしく思う」と話している。

(写真上)長期的な国際試験の重要性を語るコリンズ卿
(写真下)活発な議論が展開された
 
協定締結に向けて学生の受け入れなど議論

7日に校友会館で行われた両大学間の交流協定締結に向けた協議には、オックスフォード大からコリンズ卿をはじめ、CTSU研究員のマーティン・ランドレー氏(東海大医学部客員准教授)らが出席。睫酘麩些慊垢篥鎮羚夫副学長、山田清志副学長、今井裕医学部長らと懇談した。
 

席上、睫邀慊垢東海大学の教育研究の現状を紹介。「東海大は総合大学の利点を生かし、幅広い学部で研究の峰を構築している。今回のCTSUとの連携を生かし、国際的な研究を深めていきたい」と期待を寄せた。コリンズ卿は、「オックスフォード大学として、医学をはじめさまざまな領域でも連携できるのではないか」と話し、研究者間の交流のほか、東海大生のオックスフォード大での受け入れの可能性を示唆した。
 
両者は共同試験の進展や教育体制について意見交換。今後、包括的学術交流協定締結に向けた調整を行うことが確認された。

(写真)両大学の教育研究についても相互に紹介された