News:研究
2014年2月1日号
地域密着型の研究がスタート
駿河湾環境変動解明プロジェクト
清水キャンパスの英知を結集

海洋学部の知を結集して駿河湾を総合的に研究し、地域の発展に貢献する――。清水校舎にある海洋研究所が中心となり、研究者が連携して取り組む「駿河湾環境変動解明プロジェクト」(駿河湾プロジェクト)が今年度から始動している。昨年12月19日には第1回の研究成果発表会が行われ、教職員や学生らが参加した。

海洋研究所は、海洋学をはじめとするさまざまな分野や学科を横断する共同研究を企画・運営する東海大学の付置研究所。1947年に開設され、現在ある学園の研究機関としては最も長い歴史を持つ。これまで地震予知や海洋資源増殖、沖縄地域の海洋調査研究など幅広い分野で先進的な成果を収めてきた。

駿河湾プロジェクトは、同研究所が展開するコアプロジェクトとして始まったもの。久保田雅久所長(海洋学部教授)は、「文系から理系にまたがる幅広い分野の学科がそろっている海洋学部の特徴を生かして、校舎の前に広がる駿河湾の環境変動を多角的に研究し、成果を地域に還元するのが狙い」と話す。

同学部では、校舎内の気象台で日々の気象データが記録されているほか、学園の海洋調査研修船「望星丸」による実習授業や近隣を航行する駿河湾フェリーの協力を得て収集した湾内の海水や生物の調査データを、数十年にわたって蓄積している。今年度は、参加している同学部の教員や学生約10人が月1回研究会を開き、既存のデータの活用法などを検討。学生も協力して、データベース化を進めてきた。「今年度の活動の中からすでに新たな研究成果も出ており、若手研究者のモチベーションアップにもつながっている」と話す。

報告会では、教員が6つのテーマで発表。清水校舎や駿河湾内で行っているさまざまな調査の概要や今後の可能性について報告した後、来場者も交えて意見を交換した。久保田所長は、「今後は学内外の研究者に参加してもらいながら研究を重ね、地域の発展に貢献していきたい」と話している。

 
(写真)報告会では活発な議論が行われた