Column:Interview
2014年3月1日号
日本ハムから1位指名
走攻守三拍子そろった大砲
憧れの先輩を追ってプロへ

甲府高校野球部 渡邉 諒 選手(3年)

昨年10月に行われたプロ野球ドラフト会議。北海道日本ハムファイターズから1位指名を受けた甲府高野球部の渡邉諒選手のもとに、一本の電話が届いた。「プロは厳しい世界だから、これからも頑張れ」。電話の主は、甲府高の2学年先輩・高橋周平選手(2012年度卒・中日ドラゴンズ)だった。目標であり、憧れの先輩を追い続け、ついに同じ舞台への挑戦権をつかんだ。
 
中学時代、甲府高校の練習で高橋選手を見て、「一緒にプレーしたい」と実家のある茨城県を離れて入学。当時の印象を村中秀人監督(甲府高教諭)は、「高橋とは違った非凡なセンスを持っている」と感じたという。その言葉どおり、1年時の夏には高橋選手を押しのけて4番に座った。しかし山梨県大会3試合で無安打に終わり、チームも準決勝で敗退。「公式戦で結果を残せなければ意味がない。甘さに気づいた」と、より練習に熱を入れるようになった。基礎練習を繰り返し、大振りだったスイングの修正にも取り組んだ。
 
そして2年時の夏には、高橋選手も果たせなかった全国高校選手権大会に出場し、ベスト4に進出。自身も本塁打を含む打率3割1分6厘と活躍し、全国にその名をとどろかせた。主将となった3年時は甲子園出場こそ逃したが、18Uワールドカップの高校日本代表に選出。木製バットで本塁打を放つなど、対応力の高さを示した。
 
「長打力は高橋に及ばないが、走塁と試合での集中力は渡邉のほうが上。経験を肥やしにして順調に成長してくれた」と村中監督は語る。プロからの評価も日ごとに高まり、憧れの先輩と同じく1位指名を受けた。「プロでどれだけやれるのか楽しみ。周平さんよりも活躍したい」。先に実績を残す大きな背中を追い続ける。(取材=鈴木翔・文学部4年)

 
(写真)日本ハムでの背番号は23に決まった。目標は“開幕一軍”だ