News:教育
2014年5月1日号
デザインで地域の魅力を伝える
教養学部
産学連携で新たな試み
平塚駅ビルにギャラリーと壁画



キャンパスのある平塚の魅力をデザインで表現しよう――。教養学部芸術学科の学生が制作に携わったギャラリーと壁画が、JR東海道線・平塚駅に隣接する商業施設「ラスカ平塚」に4月12日から登場している。同施設を運営する湘南ステーションビル(株)から、東海大学が研究委託を受けて取り組んだものだ。来場する多くの市民の目を楽しませている。


モノトーンのインテリアに平塚の海岸を表現した作品が浮かび上がる。アートギャラリーのようなモダンな空間。実は、「ラスカ平塚」にあるトイレの中の風景だ。このプロジェクトはラスカが快適な環境づくりを目指して一部トイレを改装する際に、「地域とのつながりや産官学連携活動に積極的に取り組んでいる東海大と連携したい」と、芸術学科の池村明生教授に協力を要請したことから始まった。

昨年7月から始まった活動には、池村教授が担当する「湘南地域ブランド創造プロジェクト」の授業を履修していた3年生11人が参加。1・5階のトイレ内に新設された「TOKAI UNIVERSITY ×LUSCA HIRATSUKA ART GALLERY」に飾る作品と、4・5階の壁画に取り組んだ。池村教授は、「企業と連携し、責任ある仕事に携わることが学生の成長につながる」と語る。

制作を通して平塚のよさを再発見

学生たちはギャラリーの作品テーマを“ひらつかの海と光景”に設定。12月には平塚漁港や高浜海岸を訪れて、“平塚の海”をモノクロで撮影。画像処理をして色を変えるなど、個性が光る作品に仕上げた。完成した18作品は、トイレの外壁をメーンに、個室や共有部分にも展示。入るのがワクワクするような空間が誕生した。

一方の壁画制作では、“木漏れ日の小路”をテーマに、加藤美彩季さんがラスカの担当者と打ち合わせを重ねて原画を完成させた。3月後半からは11人が協力して作業。プロジェクターで投影して下図を制作し、細部にまでこだわって作り上げた。壁画は高さ2.8メートル、幅10メートル、パステルカラーの人物や風景のシルエットが描かれている。

「どちらもイメージにピッタリで、完成形を見た時は感激しました」と、ラスカ営業部の佐藤美由紀さん。加藤さんは、「仲間の協力があったからこそ、満足のいく作品ができました。ギャラリーも壁画も多くの人に見てもらいたい」と頬を紅潮させた。


 
(写真上)細部にまで目を配り、最後の仕上げをする学生たち。作業の進み具合を毎日撮影し、メンバー全員で共有した
(写真下)完成した産学連携ギャラリー。作品は半年ごとに新しいものに差し替えられる