特集:東海大生200人に聞きました
2014年6月1日号
キャンパス間留学制度を 知っていますか?
奨学金でバックアップも
全国のキャンパスが学びの場!


在籍地区以外の校舎に“学内留学”できる東海大学の「キャンパス間留学制度」。全国に広がる8校舎を北海道、東京・神奈川、静岡、九州に分けた4地区と、沖縄地域研究センター(西表島)がフィールドだ。留学先で取得した単位が認められるほか、奨学金制度も整っている。秋学期の募集は6月上旬から8月下旬まで。本紙では募集開始に先立ち、東海大生200人にアンケートを実施。制度を利用した学生の声も紹介する。





【学生アンケート調査】●調査期間:2014年4月下旬〜5月上旬●調査対象者:東海大学在学生(札幌校舎10人、代々木校舎5人、高輪校舎7人、湘南校舎136人、伊勢原校舎12人、清水校舎15人、熊本校舎8人、阿蘇校舎7人)●調査回答数:200人●調査方法:ヽ慇献皀縫拭爾縫瓠璽襪妊▲鵐院璽箸鯒杰し回答を得る▲ャンパス内でアンケート用紙を直接配布し回答を得る


「キャンパス間留学制度」は2008年度に新設され、該当地区や対象コースを拡大しながら学生の学びの選択肢を広げている。「同制度を知っていますか?」との質問に、68%が「はい」と回答。全体の3分の2以上の学生に制度が認知されていることがわかった。

一方、「同制度を利用したことがありますか? または利用したいと思いますか?」の問いに「はい」と答えた学生は24%にとどまる結果に。「いいえ」と答えた学生にその理由を聞くと、「自分の学部・学科の科目を履修するだけで精いっぱいだから」の66人がトップで、「費用がかかるから」が47人となった。

同制度には留学の出費に配慮した奨学金制度があるが、67%の学生が「知らない」と答えている。奨学金を活用すれば、利用は身近になるはず。奨学金の種類は諸条件により異なる。キャンパス間留学制度について、詳しくは各校舎の教学(務)課に問い合わせを。


キャンパス間留学の達人に聞きました!!


積極的に話しかけて友達の輪を広げる
奥村栞梨さん(生物学部2年)


2年生以降は学科の専門的な授業が多くなるので、湘南校舎に行くなら今しかない ! と1年生の秋に留学しました。理由は以前から興味のあった心理学を学んでみたかったから。そのほかにも教養学部のデザイン系の授業なども受講し、友達の誘いで電子工学研究会に入ってパソコンで絵を描いたり音楽を作ったりもしました。付属第四高校時代の友達が数人いましたが、せっかく来たのだからと周りの人に積極的に話しかけたことで友達の輪も広がりました。できるならもう1度行ってみたいです。


計画的な履修で専門分野を深める
幡野雅春さん(工学部3年)


専門の土木工学をもっと理解するために、地球や地質についても学びたいと考え、地球科学を扱う海洋学部海洋地球科学科がある清水校舎へ留学。必修科目が少ない2年生の秋に的を絞り、履修計画を立ててきました。同学科では地学や岩石鉱物鉱床学などの専門分野の勉強に加え、先生に同行して東日本大震災後の東北地方沿岸域の調査に参加するなど貴重な経験も。岩石などを観察するフィールドワークには、湘南校舎に戻った今も通っています。そのときには留学中に知り合った友達の家に泊めてもらい、交流が続いています。


現在、留学満喫中!
甲斐秀美さん(農学部3年)


大学進学時にも、農業とスポーツのどちらに進むか迷っていました。今でもまだ将来は決まりませんが、地元・熊本で就職したいと考えています。そこでスポーツを通した地域貢献、社会貢献を学べる国際文化学部地域創造学科がある札幌校舎への留学を決めました。大好きなスポーツのことだけでなく、生物学部の授業も受講。在籍している農学部応用動物科学科では扱わない爬虫類などの生態も学んでいます。また、サークルでは海外からの留学生と交流するなど、たくさんの出会いもあり、刺激的な毎日です !

学生たちの声から
▽他大学の友人に聞いても、このような制度はなさそう。東海大が誇れる制度(生物学部3年・女子)
▽留学に来た学生をその期間だけサークルに迎え入れた。こちらは一人友達が増えただけだが、彼には一気に何十人も増えたことになる(工学部4年・男子)
▽留学先でいきなり授業を受けて、ついていけるかどうかが心配(基盤工学部2年・女子)▽全国に多くの校舎がある東海大学の特徴を利用する有意義な制度だと思う(観光学部3年・男子)
▽金銭面で余裕がないと参加できなさそう(農学部4年・女子)
▽留学先の生活にうまくなじめるか不安(情報通信学部2年・男子)
▽利用したいと思っていたが、奨学金が出るとは知らなかったので驚いた(文学部1年・女子)
▽阿蘇校舎で農業を学んでみたい(文学部3年・男子)
▽他校舎にどのようなサークルがあるのか知りたい(教養学部4年・女子)
▽時間に余裕があれば多少の出費をしてでも利用してみたいと思う(法学部3年・男子)
▽同じ東海大学のキャンパス間なら安心(政治経済学部2年・女子)
▽週に何度も部活があるので他校舎に行くのは難しい(体育学部1年・男子)
▽授業をオンラインや録画で放送するシステムを整えたほうが効率的なのでは(工学部4年・男子)
▽知らない地方に友人ができるのがよい(理学部3年・男子)
▽魅力的だが、自分の学部の勉強で手いっぱい(医学部1年・男子)
▽一緒に行ける人がいれば参加したい(総合経営学部3年・男子)
▽自分の専門だけではなく、いろいろな科目が学習できるのでよいと思う(海洋学部1年・男子)


多彩なキャンパスで
学びを深め興味を広げよう

教学部 川上哲太朗 部長(海洋学部教授)

「キャンパス間留学制度」が発足して7年目を迎え、現在は年間で約70人の学生が利用しています。全国に多彩な学びの場が広がる東海大学ならではの制度を積極的に活用して学びを深め、興味・関心を広げてもらいたい。また、4年間のうちの半年(1セメスター)を自分が知らない地域で過ごすことは、貴重な人生経験にもなることでしょう。多くの学生にキャンパスライフの充実を図ってほしいと思います。

アンケート結果を見ると制度の周知は進んでいるようですが、残念なのは奨学金制度の認知度がまだ低いこと。意欲のある学生には資金面でも援助しようというのが、この制度の支柱でもあります。積極的に情報収集をして、ぜひ活用してください。

長期間の留学は、早期から計画を立てることが成功の秘訣です。在籍学部の履修計画をしっかり立て、本制度を取り入れて学びに付加価値をつけてほしいと思います。今年度からは、大学院生も利用の対象になりました。高度な研究調査のためのキャンパス間留学では、受け入れ側の協力も必要になります。これを機に、全国に広がる各校舎の研究者レベルでの連携や教員同士の情報交換がさらに進むことを期待しています。