News:研究
2014年6月1日号
希少ザメ「メガマウス」を公開解剖
約1500人の観客が大興奮

東海大学海洋科学博物館(静岡市清水区)で5月6日、「メガマウスザメ」の公開解剖が実施された。4月14日に由比漁港沖で定置網にかかって水揚げされ、冷凍保存していたメスの個体で、体長4.46メートル、体重677キロ。その名のとおり大きな口が特徴だ。大きなものでは全長約6メートルにも達するメガマウスザメの捕獲は、今回が世界で58例目。世界でも非常に個体数の少ない希少種をひと目見ようと、親子連れや学生、教職員など約1500人が詰めかけた。

海洋学部の田中彰教授の指揮と解説のもと、堀江琢講師や学生スタッフらによって進められた公開解剖では、100カ所以上もの部位を計測。また、胃の中にオキアミが大量に入っていたことや、妊娠の経験がない未成熟な若いサメだったことなどを突き止めた。来場者からは、「長時間並んでようやく近くで見られましたが、大きさや臭いなどを実感できて感動しました」などの感想が聞かれた。

今回解剖したメスの個体は研究のために保存され、採取したデータや標本を用いた調査が続けられる。なお、同館では駿河湾で見つかったメガマウスザメ(体長4.2メートル、体重460キロ、オス)の公開解剖を2003年にも実施しており、現在は剥製標本として館内で展示公開されている。

 
(写真)数多くの報道陣も集まった