Column:Interview
2014年6月1日号
【卒業生訪問!】JAGDA新人賞を受賞
アートディレクター/グラフィックデザイナー
鎌田順也さん
(北海道東海大学芸術工学部1998年度卒)

“日本を代表するデザイナーの登竜門”日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)主催の「JAGDA新人賞」を受賞した鎌田順也さん。5月20日から6月24日まで、東京都内で受賞作品展が行われている。「あきらめずに頑張ってきた結果が賞につながってうれしい。どれか一つではなく、作品全体を見てほしい」と語る。

自身で商品のキャッチコピーやポスターデザインなどを担当することもあるが、メーンの仕事は“アートディレクション”。主に企業から依頼を受けて商品の包装や説明書、それに関連する名刺やポスターまでまとめて請け負う。「社員の方々の考え方や商品に対するコンセプトを聞いて、整理して、イラストレーターやコピーライターにも入ってもらって、商品の魅力を翻訳していくのが仕事」と話す。

芸術工学部出身だが、大学進学時は“デザイン業界に進みたい”という強い思いがあったわけではない。「体育と美術は得意だったので、ストレスはないかなと思った」と笑う。入学後も打ち込んだのはスキー部の活動。「ただ、スポーツは才能のある人が努力する場。3年生ぐらいから、スキーはあきらめないといけないと感じていた」

そんなとき、仲のよい友達が本気で打ち込むデザインに目が向いた。「デザインはアスリートに近いところがある。努力が結果につながるのは、夢がある」。大学での学びから広告やグラフィックデザインに興味を持ち、卒業後は専門学校にも進んだ。現在は、デザイン事務所「KD」を主宰し、国内外で数々の賞を受賞するほか作品展にノミネートされるなど活躍の場を広げている。

昨年秋には非常勤講師として、札幌校舎の国際文化学部デザイン文化学科の授業で教壇にも立った。後輩たちに伝えたいのは、「一生懸命努力するのも才能の一つ」ということ。「4年間で何か夢中になれることを見つけてほしい。それは将来、必ず役立つから」(恵)

 
(写真)ジンギスカン、ミートソース、豆腐、洋菓子……カラフルなものからモノトーンまで、鎌田さんがディレクションしたさまざまな作品が並ぶ。「JAGDA新人賞展2014 大原大次郎・鎌田順也・原野賢太郎」は6月24日まで、東京・銀座のクリエイションギャラリーG8で開催中