News:教育
2014年6月1日号
ラーニング・サポーターが始動
理学部の新たな試み、学生同士のよろず相談所

学生同士で助け合う場を設けて充実したキャンパスライフをサポートする――。理学部の3年生以上の上級生が、下級生や同級生からのよろず相談を受け付ける「ラーニング・サポーター(LS)」制度が5月から始まった。登録した約30人が月曜日から金曜日までの午後1時から6時まで湘南校舎18号館1階に1時間ずつ交代で常駐し、キャンパスライフに関するさまざまな質問に答えている。

この制度は、学生同士や教員とのコミュニケーションの活性化に向けた取り組みとして、理学部と教育支援センターが実施するもの。同学部とセンターでは、教員が学生の相談に応じる学習支援室「Sナビ」を6号館に開設しており、新たに学生同士の相談の場も設けることで支援の充実を図る狙いもある。理学部の石原良美学部長は、「授業中にわいたちょっとした疑問などのささいなことは教員には相談しにくいもの。そうした疑問を相談し、解決できる場所を設けることで、学生のキャンパスライフ支援につなげたいと考えました」と語る。

LSには教職課程を受講している学生を中心に3、4年生の希望者約30人が登録しており、全員が週1回ずつ決まった日時に在席する。科目の履修方法から実験レポートの書き方まで幅広い質問に答えている。利用学生からは、「学生同士なので高校で習うような基本的な事柄でも気軽に聞くことができ、勉強がはかどるようになった」といった感想が聞かれている。

経験や知識を生かし、LSの成長にもつながる

LSの谷下友一さん(3年)は、「高校までと違い大学では自主性が求められる。その分、ちょっとしたことでつまずくことも多い。自分が1年生のときにもLS制度があれば、きっと頻繁に利用したと思います。自分の経験を生かして、後輩や同級生の役に立てることがうれしい」と話す。掘雄貴さん(同)は、「これまで話をする機会がなかったLSの同級生とも知り合えるし、互いの勉強についても相談できる。知らない人とのコミュニケーションのとり方やわかりやすい説明の仕方など、社会人に必要なスキルも身につきますね」と期待を寄せる。

石原学部長は、「大学までは同じ世代の人たちと一緒に過ごしますが、社会に出ると幅広い世代の人と議論し、助け合いながら課題を解決していく力が求められる。学生同士で助け合うことで、そうしたコミュニケーション力を身につける場所にもなってくれれば」と語っている。

 
(写真上)同級生からの質問に答える谷下さん(左)。「どんなささいなことでもいい。どんどん質問しに来てください」と話している
(写真下)LSを通じて知り合った仲間同士で勉強する姿も