News:付属諸学校
2014年8月1日号
南関東インターハイが開幕
第三高サッカー部が悲願の初出場

全国高校総合体育大会(南関東インターハイ)が8月1日から20日まで、東京、千葉、神奈川、山梨で開催される。東海大学の各付属高からも多くの個人・団体が出場を決めている=表参照。中でも注目は、創部42年目で“初切符”を手にした付属第三高校(茅野市)のサッカー部だ。



第三高サッカー部は、昨年度からOBの和田恵太監督(第三高特任教諭)が着任し、新たなスタートを切った。和田監督は、選手たちと話し合いを重ねながら結束力を高め、6月の長野県総合体育大会で初優勝。インターハイ出場の切符を初めて勝ち取った。

「試合を重ねるごとに選手自身が強くなっていきました」と和田監督は県大会を振り返る。準々決勝の松本第一高校戦と準決勝の東京都市大学塩尻高校戦は0―0からのPK戦。松商学園高校との決勝も前後半70分で決着がつかず、延長で決勝点をもぎ取った。しかも準決勝では、守備の要で主将の佐々木哲也選手(3年)が前半で負傷退場。

なんとか出場した決勝戦も、主将が交代でベンチに退いた直後に同点ゴールを奪われるなど、薄氷を踏むような勝利の連続だった。しかしそうした危機的状況は、「自分がやらないといけない」と責任感が芽生えたMF見上勇輝選手(3年)ら、チーム全員で乗りきった。

ハードな練習を乗り越え応援されるチームに
昨年4月、就任したばかりの和田監督は選手たちを前に、「みんなに応援されるチームをつくろう」との方針を打ち出した。「学校生活、勉強、部活動の3本柱をきちんとすること。たとえ全国大会に行けても、応援されなくては意味がない」

当初は、新監督と選手の間で意見が食い違うこともあったが、そのたびに話し合い、互いの気持ちをぶつけ、コミュニケーションを深めていった。今では監督と選手というより、支え合いながら一つの目的に向かう、車の両輪のような関係性ができている。

チーム力向上という点では、今年3月に外部から安藤昌和コーチを招いたのも大きい。佐々木主将が、「ボールを取られたらすぐに取り返すという切り替えの速さや、球際の強さが改善されたと思う」と話すように、戦術面はより洗練された。見上選手も、「練習はハードになりましたが、パス練習を中心に短時間で集中してできている」と、成長を肌で感じている。

第三高は2004年度と06年度に全国高校選手権に出場するも、いずれも初戦敗退。今回挑戦するインターハイで、全国大会初勝利を目指すことになる。ただ、2日の1回戦は、兄弟校の付属翔洋高校(静岡市)が相手。激戦区の静岡県を勝ち抜き、第一高時代には全国高校選手権を制したこともある伝統校だ。昨年の学園オリンピックでも第三高は、1、2年生主体の翔洋高に0―1で敗れている。佐々木主将は、「同じ相手に2度も負けられない。やってきたことを出しきって雪辱したい」と力強く言いきった。 (小野哲史)

 
(写真)司令塔の見上選手(左)と主将の佐々木選手がチームを引っ張る