News:ひと
2014年8月1日号
目指すは東京パラリンピック
双子のコンビネーションで卓球・国際大会で銅メダル
土井健太郎選手、康太郎選手(理学部1年)

双子の車イス卓球選手として活躍する土井健太郎選手(理学部1年)と康太郎選手(同)が、6月12日から14日まで開かれた肢体不自由者卓球の「ルーマニア国際選手権大会」団体戦で銅メダルを獲得した。

生まれつき骨が折れやすい先天性骨形成不全症という病気で、車イス生活を送る2人。競技を始めたのは小学6年生のとき、友人から車イス卓球のことを聞いた母親の勧めがきっかけだった。

もともとは野球好き。康太郎選手は、「よくボールを打って遊んでいたけれど、卓球は最初、なかなか思いどおりにできなかった」と話す。当初は週1回だけの練習だったが、中学で入部した卓球部は顧問の先生が熱心で練習量が増加。さらに、国内外の大会で活躍する藤原正治・佐登子夫妻から定期的な指導を受けるようになり、メキメキと上達した。付属翔洋高校の卓球部でもほぼ毎日練習していたという。

今年4月に東海大学に進み、現在は湘南校舎の近くで二人暮らし。健太郎選手は、「野菜炒めを作ったりして、自炊しながらなんとかやっています」と笑う。通学には自分たちで車を運転するなど、日常生活でも卓球のダブルス並みの連携プレーを見せる。ただ、「授業で課せられるリポートにはいつも苦戦を強いられて……(笑)」。平日の練習は主に秦野市総合体育館で約2時間。週末は地元の富士宮市に帰って練習することもある。

国内では「国際クラス別」と「ジャパンオープン」という2つの大きな肢体不自由者卓球選手権大会があり、国際クラス別選手権でベスト4に入ると、国際大会への出場資格を得られる。康太郎選手は昨年、ひと足先に国際大会デビュー。健太郎選手は今大会がデビュー戦となった。8月3日からは、タイオープン卓球選手権大会に挑む。

土井兄弟の目下の課題は、「国際経験を積みながら結果を出して、世界ランキングを上げること」。見据える先には、2020年の東京パラリンピックがある。(小野哲史)

 
(写真)ルーマニア大会では、個人でも康太郎選手(左)は銅メダル、健太郎選手はベスト6に。競技用の車イスは、卓球台の高さに合わせて座面が高くなっている