News:教育
2014年8月1日号
【観光学部】和菓子ミュージアム構想に参加
学生の視点で考える

和菓子をテーマにしたミュージアムの構想に参加しよう―観光学部観光学科が開講する授業「ファシリティ・デザイン論」で7月2日、特別講義「『和菓子ミュージアム東京』の企画立案に当たって」が行われた。2020年に開かれる東京オリンピックに合わせた設立を目指す施設の計画に、学生がかかわる「参加型教育プログラム」としての展開を目指した取り組みだ。

同学科の小澤考人講師が担当するこの授業は、観光における「施設」の重要性について学ぶ。今春は約120人が受講している。今回の取り組みは、小澤講師が理事として参画する㈶和菓子文化研究所(鈴木茂理事長)が、東京五輪開催までに設立を目指すテーマ型ミュージアム「和菓子ミュージアム東京」の計画と授業とを連動させようというものだ。

ミュージアムの設立は、東京五輪に向けて多方面で観光立国に向けた動きがある中、和菓子を日本文化の一つとして積極的に海外に向けて発信するとともに、地域文化への理解促進や地域活性化につなげることを目的としている。

鈴木理事長は、「ミュージアムの社会的な価値を高めるためには、アカデミズムとの連携は必須。小澤先生や学生の皆さんの力を得て、若者の発想を取り入れていきたい」と協働への期待を語る。小澤講師も、「学生ならではの視点でアイデアを提供し、コンペなども実施して、企画構想に協力していきたい」と展望を語る。

学びの場を提供し、多角的な連携を図る
今回の特別講義では、和菓子ミュージアムの総合プロデューサーを務める盛田茂氏が講演した。東京ディズニーランドや三鷹の森ジブリ美術館の運営などに携わってきた盛田氏は、「和菓子ミュージアム東京」の設立に向けた考え方を提示。「事業を起こす際には“社会的使命”を明確にし、周囲と価値観を共有することが大切。コストや効率性だけではなく、企画に関係したすべての人々が楽しめなくては、来場者に満足してもらえない」と語りかけた。

参加した学生たちは、「自分の意見が反映されるかもしれないという、大きな期待があります」「日本文化を発信する取り組みに興味を持った」と目を輝かせていた。小澤講師は自身のゼミナールに所属する学生や受講者を対象に、ミュージアム構想に関するアンケートも実施。建物のイメージや展示内容、展示物の見せ方などについての意見を募っている。「教育プログラムとして実践的な学びの場を提供すると同時に、和菓子ミュージアムとの多角的な連携も図っていきたい」と抱負を語っている。

 
(写真)ミュージアムの総合プロデューサーを務める盛田氏がディズニーランドやジブリ美術館のマネジメントについて語った