News:研究
2014年9月1日号
日本とスリランカの共同研究
伊勢原で調査結果を報告

老親への扶養意識や高齢者問題への関心度は? 伊勢原校舎で7月26日に「スリランカ・プロジェクト ハーフ・デー セミナー」が開かれ、健康科学部の教員とスリランカの研究者による若者の意識調査の結果が報告された。

この共同研究は、健康科学部とスリランカ社会サービス省国立社会開発研究所(NISD)との間で2013年度に締結された覚書に基づくもの。13年4月から15年3月までの2年間、「若者成人の親扶養意識と高齢社会に対する関心度に影響する社会心理的要因の検討」をテーマに、双方の研究者が老親の扶養や高齢者問題への関心など26項目にわたって調査を実施し比較研究を進めてきた。

報告会には双方の研究者をはじめ、大学院生など約20人が参加。スリランカからはNISDのバルダラヤ・ジャヤルバン講師が、「農業従事者の比率が高く大家族が多い同国では、親への扶養意識はかなり高い」と分析結果を紹介。「大家族が減少する中、扶養への意識変化や高齢者ケアのあり方が今後の課題」と指摘した。

日本からは社会福祉学科の谷口幸一教授が「高齢者問題に関心がある若者は8割以上」との結果を報告。その一方で、「否定的・差別的な態度と肯定的な態度の両面があり、親や祖父母世代の意識も調査して世代間の一致点や相違点も明らかにすることが重要」と分析した。

今後はさらに考察を進め、報告書を作成するほか、論文にまとめる予定。

 
(写真)あいさつに立つNISDのM.U.ペリス副所長