Column:Interview
2014年9月1日号
【卒業生訪問!】特別編
長編デビュー作で受賞 挑戦の先に道が拓ける
草野なつかさん(文学部2007年度卒)

『螺旋銀河』で、映画監督の草野なつかさんが長編デビューを飾った。ヨーロッパ最大の日本映画見本市「ニッポン・コネクション」で「ニッポン・ビジョン審査員賞」を受賞。「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」では国内外の500本をこえる作品の中で、「監督賞」と「SKIPシティアワード」に輝いている。

もともとは「雑誌の編集などに興味があって」文芸創作学科に入学。そこで映画評論家の山根貞男教授(当時)と出会った。「学科の歓迎会でお話しして面白い方だなと思いました。映画を見て先生が解説したり、学生が感想を述べたりする授業がとても楽しかった」

女子ラクロス部で練習に励むかたわら、「東海大学湘南フィルムフェスティバル」の実行委員も4年間務めた。忙しくも充実した日々を送る中で、ある思いが芽生えていた。「映画が撮りたい」。就職活動を目前に控えた3年時、山根教授にそう伝えると、「向いているから絶対にやったほうがいい」と背中を押された。

卒業後は映画の専門学校で2年間学んだ。「カメラマン志望だったのですが、理系の知識が必要なことが多く、これは無理だなと(笑)」。監督としての基礎を身につけ、短編作品を中心に手がけた。そして昨年9月、「シネアスト・オーガニゼーション大阪」の助成作品に選ばれ、長編に初挑戦した。

「大学時代は、自分が面白いと思うことにどんどん挑戦するといいと思います。不安になって考え込むより、一生懸命何かに取り組むべき」。自分の道を切り拓く狎菁〞ならではのアドバイスだ。

 
法律の知識を生かし、日本のIT分野を支援
中島美香さん(大学院法学研究科博士課程2006年度単位取得満期退学)

NTTグループのシンクタンク、情報通信総合研究所の法制度研究グループに所属する中島美香さん。国内外の情報通信に関する法制度や規制、通信政策などを調査研究し、IT企業や官公庁の事業の発展に向けた方策を提言している。

今年5月には、個人のプライバシー侵害を理由にグーグルの検索結果の削除を求める訴えに対し、欧州連合司法裁判所が「忘れられる権利」を認めた判決を、いち早く日本語に仮訳して公表した。

「IT企業から寄せられる事業に関する法制上の相談に対し、事業者、利用者双方の視点からコンサルティングを行うのが主な仕事。企業に貢献できることがうれしい」と語る。

自称「東海っこ」の中島さんは、付属浦安高校から法学部に進学。就職が思うようにいかず悩んでいたときに、「勉強が好きなら大学院に行くべき」と恩師に勧められて法学研究科に進んだ。

「大学院では諸外国の名誉毀損の判例を研究し、ひたすら法学書を読みました。法律が現場でどのように生かされているかを学んだことが、今の仕事に生きている。背中を押してくれた先生方に感謝しています」

現在は、最先端のIT技術を学びながら、企業が抱える課題と向き合う日々。「変化の激しいIT分野に法律や制度をどう適用していくかを考えるのは、刺激的で興味深い」と語る。

「世界の中で日本のIT企業の競争力が高まるような法制度のあり方を追求し、社会に還元したい。それが今の目標です」